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2月9日(現地時間8日)、クリーブランド・キャバリアーズとロサンゼルス・レイカーズの間でトレードが成立した。
キャブスはガードのジョーダン・クラークソンとフォワードのラリー・ナンスJr.を、レイカーズはガードのアイザイア・トーマス、センターのチャニング・フライ、そして条件付きの2018年ドラフト1巡目指名権をそれぞれ獲得。
ちなみに今回のトレードに使われた指名権は、今夏にボストン・セルティックスから獲得したネッツが持つ2018年ドラフト1巡目指名権ではなく、キャブス自前のものとなっている。
トーマスは2月8日(同7日)、現地メディア『Cleveland.com』に対して「トレードされることにはもう疲れたよ。俺はここ(クリーブランド)で満足だ」と述べていたが、本人の気持ちはくみ取られることなく、昨夏に続くトレードとなった。
レイカーズは今回のトレードで、2018年と2019年のオフシーズンに2選手へMAX契約を提示できるだけのサラリーキャップを空けることができただけでなく、チームの将来に向けてドラフト指名権を獲得することにも成功した。
また、トーマスとフライを解雇する予定はないと現地メディアで報じられている。クラークソンとナンスJr.を失ったものの、レイカーズの戦力が大きく落ちることはないだろう。特にトーマスは、ここまで不本意な個人成績となっているが、彼本来の活躍が見られれば得点面で大きく貢献できるはず。得点が停滞したときはもちろん、ブランドン・イングラムやカイル・クーズマといったチームの得点源がベンチにいる時間帯でオフェンスをクリエイトしてくれると期待される。さらに、レイカーズのフロントは、ルーキーのロンゾ・ボールとの併用も視野に入れているようで、ルーク・ウォルトンヘッドコーチがどのような戦術を用いてくるかは、非常に楽しみである。
Win-nowという動きではないが、今後コアメンバーになることが予想される選手を残しながらサラリーカットに成功したことで、レイカーズが下した決断に対する評価は上々。今オフにレブロン・ジェームズ(キャブス)をはじめとするスター選手の獲得や、2019年にフリーエージェント(FA)となるクレイ・トンプソン(ゴールデンステート・ウォリアーズ)、プレーヤーオプションを行使すれば制限なしのFAとなるジミー・バトラー(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、カワイ・レナード(サンアントニオ・スパーズ)といった選手獲得のうわさがあるレイカーズにとって、将来の選択肢が増える結果となった。2012-13シーズンを最後に、5割以上の勝率を挙げられていないレイカーズだが、低迷からの脱出はすぐ近くまで来ている。
文=中野知馬
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