Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
3月8日(現地時間7日)、現地メディア『ESPN』が、25歳以下の現役選手TOP25を発表。アンソニー・デイビス(ニューオリンズ・ペリカンズ)やヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)がランクインしていたのだが、その選考に納得していない選手がいた。
3月14日(現地時間13日)、シカゴ・ブルズのザック・ラヴィーンが、現地メディア『NBC Sports Chicago』をとおして、このランキングに対する自身の見解を語っている。
「メディアは、25歳以下のTOP25に俺が入ると思っていないのか? もしTOP25に入っていないとなれば、俺はここ(シカゴ)でやろうとしていることがまったくできていないということになるな」。
ラヴィーンは現地時間3月10日に23歳になったばかり。ミネソタ・ティンバーウルブズ在籍時の昨年2月に左膝前十字靭帯断裂という重傷を負ったため、ブルズデビューは今年1月中旬となったものの、今季はここまで平均27.5分に出場し、16.9得点3.8リバウンド3.0アシストをマーク。チームトップの平均得点を挙げるスター候補生なのは間違いない。
しかし現地メディアはラヴィーンをトップ25位以内に入れることはなかった。さらに、昨年12月20日(現地時間19日)に『HOOPSHYPE』へ掲載されていた同様のランキングにも、ラヴィーンの名前はなかった。
「俺は別に心配はしていない。俺は彼らが思っているよりもはるかに良い選手だとわかってるから。(メディアの連中は)きっと思いつきかなんかで話し合って決めたんだろうな」
ラヴィーンはこのランキングについて、明らかに不満を持っていたのである。今季のラヴィーンは故障明けということも名前がリストアップされなかった要因になっているのかもしれない。ラヴィーンはこんな言葉で締めている。
「俺は特に気にしちゃいない。自分自身へのモチベーションとするさ。それに俺はチームと家族のためにプレーしているからな。彼らがどう思おうと関係ない。俺がやっていることをわかってくれている人はたくさんいるしね」。
ラヴィーン率いるブルズは、現在23勝44敗でイースタン・カンファレンス12位。今季のプレーオフ出場こそ厳しいものの、新人ラウリー・マルッカネンやクリス・ダン、ボビー・ポーティスといった魅力的な若手がおり、それぞれが着実に成長を遂げている。
なかでもラヴィーンは、2015、16年と2年連続でスラムダンクコンテストの王者に輝いているようにスター性は十分。高い身体能力と優雅な空中遊泳から繰り出されるダンクは見ていて美しいものあり、アウトサイドシューター、パサーとしても進歩しているため、来季以降に平均20得点以上を残すことは十分可能だろう。
近い将来、ブルズをプレーオフチームへと引き上げることができれば、ラヴィーンが25歳以下のトップ25どころかトップ15に入り込んだとしても、決して不思議ではない。