2018.07.22

昨季2way契約を結んで実績を残したプレーヤー7選、今夏に正式契約を結んだ選手も!

昨季2way契約から通常契約を結び、優勝まで勝ち取ったクイン・クック[写真]=Getty Images
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 昨季からNBAに導入された2way契約で、今春にジョージ・ワシントン大を卒業した渡邊雄太がメンフィス・グリズリーズと契約を結んだ。

 ここでは、昨季2way契約でプレーした選手の中から、7人をピックアップしてみたので紹介していきたい。
※年齢は現地時間7月21日現在、チーム名は略称、成績は2017-18シーズンにNBAで残したものを掲載

■2017-18シーズンに2way契約で実績を残した選手7選
1.クイン・クック(ウォリアーズ/ガード/25歳)

昨季成績:33試合出場、平均22.4分9.5得点2.5リバウンド2.7アシスト

ウォリアーズでチャンスをつかんだスコアリングガード

 14-15シーズンまでの4年間を名門デューク大でプレーするも、15年ドラフトでは指名されず。15-16シーズン前にキャバリアーズと契約を結ぶも開幕前にウェイブされたため、同シーズンはDリーグ(現Gリーグ)でプレー。翌シーズン開幕前にはペリカンズと契約するも、ウェイブされてしまう。

昨季のクックは3ポイント成功率44.2%というハイアベレージを残した[写真]=Getty Images

 しかし、16-17シーズン途中にマーベリックスと10日間契約を締結し、5試合に出場。その後ペリカンズと2度の10日間契約を経て、17年4月にペリカンズと複数年契約を結ぶ。同年7月にまたもウェイブされ、ホークスとの契約とウェイブを経て、昨年10月にウォリアーズと2way契約。昨季はステフィン・カリーの戦線離脱もあり、出場33試合のうち18試合で先発に起用。5度の20得点以上を挙げる活躍を見せ、今年4月に複数年契約を締結。プレーオフにも出場し、ウォリアーズの一員としてチャンピオンになった。

2.タイロン・ウォーレス(クリッパーズ/ガード/24歳)
昨季成績:30試合出場、平均28.4分9.7得点3.5リバウンド2.4アシスト

デビュー3戦目に22得点をマークする活躍でチームに貢献

 2016年のドラフト最下位(2巡目全体60位)でジャズに指名されたポイントガード。クリッパーズと契約するもウェイブされてきたが、18年1月にクリッパーズと2way契約を結ぶと、デビュー3戦目となったウォリアーズ戦でベンチから22得点を挙げて勝利に貢献すると、翌戦からスターターとして起用された。30試合のうち19試合で先発出場し、計15試合で2ケタ得点をマークした。

3.CJ・ウィリアムズ(クリッパーズ/ガード/28歳)
昨季成績:38試合出場、平均18.6分5.5得点1.5リバウンド1.1アシスト

Gリーグと欧州を経てチャンスをつかんだ苦労人

 11-12シーズンまでノースカロライナ州大でプレーしたものの、12年ドラフトで指名されず、イタリアやフランス、Dリーグ(現Gリーグ)などでプレーしてきたシューティングガード。昨年10月にクリッパーズと2way契約を結ぶと、ケガ人続出の中でチャンスをつかみ、7試合で2ケタ得点を奪取。

昨季クリッパーズでローテーション入りして活躍したウォーレス(左)とウィリアムズ(右)[写真]=Getty Images

4.アレックス・カルーソ(レイカーズ/ガード/24歳)
昨季成績:37試合出場、平均15.2分3.6得点1.8リバウンド2.0アシスト

今年のサマーリーグでは計8試合で平均6.8得点をマーク

 16年にテキサス大A&M校を卒業するもドラフトで声がかからず、16-17シーズンはDリーグ(現Gリーグ)でプレー。昨年7月にレイカーズと2way契約を結び、シーズン最終戦となったクリッパーズ戦で4投中3本の3ポイントシュートを決めるなど15得点を挙げて勝利に貢献。先日行われたサマーリーグにも計8試合に出場、うち7試合で先発を務めて平均6.8得点をマークしている。

5.コービー・シモンズ(グリズリーズ/ガード/21歳)
昨季成績:32試合出場、平均20.1分6.1得点1.6リバウンド2.1アシスト

今年のサマーリーグで平均15.6得点を残したポイントガード

 17年、アリゾナ大1年でアーリーエントリーするもドラフト指名されなかったが、同年7月にグリズリーズと2way契約を締結。32試合のうち12試合で先発出場し、4月9日(同8日)のピストンズ戦で20得点7アシストをマークして勝利に貢献。今年のサマーリーグでは計9試合すべてに先発出場し、平均15.6得点を残している。

今年のサマーリーグでも活躍したシモンズ[写真]=Getty Images

6.ルーク・コーネット(ニックス/フォワード/23歳)
昨季成績:20試合出場、平均16.3分6.7得点3.2リバウンド1.3アシスト

エース離脱を機にチャンスをつかみ取ったビッグマン

 一昨季までバンダービルト大で4年間プレー。昨年のドラフトでは指名されなかったものの、ニックスと2way契約を結んだ216センチのビッグマン。大黒柱クリスタプス・ポルジンギスの負傷離脱後にニックスへ合流すると、20試合のうち5試合で2ケタ得点を記録。シーズン最終戦となったキャバリアーズ戦ではゲームハイの23得点を獲得した。すると今年7月、ニックスと正式に契約を結ぶことに成功した。

キャブスとのシーズン最終戦で、コーネットは14投中9本のショットを沈めた[写真]=Getty Images

7.ジョージ・ニアーン(ジャズ/フォワード/25歳)
昨季成績:9試合出場、平均3.6分1.0得点1.0リバウンド

今夏ジャズと正式に契約を結んだフォワード

 アイオワ州大で4年間プレーし、16年のドラフトでは2巡目全体50位でペイサーズから指名されたパワーフォワード。すると16-17シーズンはDリーグ(現Gリーグ)とNBAを行き来し、23試合に出場したものの、昨年7月にウェイブ。その後ウォリアーズとの契約・ウェイブを経て、ジャズと2way契約を結んだ。今年のサマーリーグでは計8試合すべてに先発出場し、平均16.0得点6.3リバウンド2.8アシストをマークすると、7月14日(同13日)にジャズとの正式な契約を勝ち取った。

今年のサマーリーグではドライブに加え、3ポイント成功率39.5%と高確率を残したニアーン[写真]=Getty Images