2018.09.10
2009年ドラフト1巡目全体7位でゴールデンステート・ウォリアーズに指名されたステフィン・カリーは、ここまでのキャリア9年でNBAを代表するスーパースターへと成長を遂げた。
3度の優勝に2度のシーズンMVP、5度のオールNBAチームとオールスター選出を誇っており、NBAに新たなスタイルを持ち込んだことでも知られている。
1990年代を代表するシャープシューター、デル(元シャーロット・ホーネッツほか)を父に持つサラブレッドは、キャリア9シーズンすべてにおいて40パーセント以上の3ポイントシュート成功率を残し、キャリア平均3.4本もの3ポインターを沈めてきた。
カリーの右腕から放たれる3ポイントシュートは、目にも止まらぬクイックリリースとどんな距離からでもリングを射抜いてしまう驚異の正確性が魅力。ボールを頭上にセットするまでに狙いを定めるスタイルは、今でも多くのディフェンダーを苦しめている。
そんな中、“スポーツガイ”として知られ、現在は現地メディア『The Ringer』の創設者にして最高経営責任者であるビル・シモンズのポッドキャストにカリーが登場。
シモンズから「キャリアをとおしてウォリアーズでプレーしたいか」と聞かれたカリーは、こう答えていた。
「そうだね。ここは僕にとってのホームだから。ここにいたいという明白な理由がある場所なんだ」。
カリーが生まれたのはオハイオ州クリーブランド。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)と同じ病院だったことはあまりにも有名かもしれない。その後、父デルの移籍に伴い、ノースカロライナ州シャーロットで育っていった。その影響で、NFLのカロライナ・パンサーズの大ファンであることを公言しており、スーパーボウルにも登場して応援していた。
だが、今のカリーにとって、ホームはここゴールデンステートだという。
「僕はベイエリアが大好きなんだ。今、(シャーロットという)ホームに戻る理由があるとすれば、妹シデルが結婚するか、シーズン中に1度ホーネッツと試合をするために行くくらい。だから本当に(シャーロットには)戻っていないね」。
昨季のカリーは、平均26.4得点5.1リバウンド6.1アシスト1.6スティールという見事な成績を残したものの、右足首のねんざと左膝の負傷により、わずか51試合の出場となった。
それでも、平均得点と平均リバウンド、3ポイントシュート成功数(平均4.2本)、フリースロー成功率(92.1パーセント)でキャリア2番目の好数字を残していた。フィールドゴール成功率も49.5パーセントとキャリア2番目に良い成績だったが、15-16シーズンに記録した超一流シューターの証である“50-40-90クラブ(フィールドゴール成功率50%、3ポイント成功率40%、フリースロー成功率90%以上)”は惜しくも達成ならず。
もっとも、今夏は今すぐにでもプレーできる状態にあり、好感触を得ているようだ。
「これまで、きわめて多くの要素と戦略を自分の身体に注ぎ込んできた。だから今、僕の身体は信じられないほど良い反応を見せてくれているんだ。この状態ですぐにでもプレーして、どこまでできるか見てみたいくらいさ」。
来月上旬には「2018 ステフィン・カリー アジアツアー powered by アンダーアーマー」でフィリピン、中国、そして10日には日本へ降り立つ予定となっているカリー。是非とも良好なコンディションで来日し、2度目の日本を楽しんでほしいものである。
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