2019.06.20
5月21日(現地時間20日)、ロサンゼルス・レイカーズは記者会見を開き、新たなヘッドコーチ(HC)に就任したフランク・ボーゲルを紹介した。
会見が行われる数時間前、バスケットボール運営部門代表を辞任したアービン“マジック”ジョンソン(元レイカーズ)が『ESPN』の“First Take”に出演し、ざわざわとした雰囲気となる中、ボーゲルは「今、このチームにはポジティブな雰囲気がある」と切り出すも、レイカーズの現状についてこのように表現した。
「この組織は一体感を構築する必要がある。私が言いたいのは(ロースターの)15人あるいは17人の選手たちがユニフォームを着用すること、ロッカールームにいるということではない。組織全体としての一体感だ。オーナーからフロント、コーチングスタッフ、選手、トレーナー、我々は組織全体として同じ方向へ向かうことが必要なんだ」。
これまでインディアナ・ペイサーズとオーランド・マジックで指揮官を務めてきたボーゲルは、「これは私がヘッドコーチとして常に話していること。皆が一丸となれば、すばらしいことを成し遂げることができるからなんだ」とその理由を明かした。
会見にはレブロン・ジェームズも姿を現し、新たな指揮官の会見を目にしていた。レブロンについて、ボーゲルは「非常にポジティブだ。我々が共にやろうとすること、成し遂げることができることにエキサイトしている。彼と共に(来季を)スタートできることを楽しみにしている」とコメント。
また、ボーゲルのトップアシスタントコーチ(AC)として腕を振るうこととなるジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)とは、電話で長時間話したことを明かしており、両者の関係は良好だという。
「電話で話すまで、私はジェイソンのことをあまりよく知らなかった。だが彼の現役時代におけるキャリアとコーチングキャリアについてとてもリスペクトしている。彼はヘッドコーチとしてすばらしい仕事をやってのけたと思っている。私にとって、このチームでコーチングスタッフを構築させていくうえで、(キッドのような存在は)ベストになると思うよ」。
なお、マジックは“First Take”の番組内で、ロブ・ペリンカGMが陰で自身に関する悪口をたたいていたことを暴露し、そのことが気に入らなかったと言及。だがペリンカGMは前を向き、チームの状況についてこう表現している。
「このフランチャイズの現在地について、今どこに向かっているのかと思う人もいるかもしれない。だがこのチームにはすばらしいコーチが就任し、高いドラフト指名権(1巡目4位)を手にしている。それに、我々はおそらくリーグでもベストの1つかもしれないほどのすばらしいヤングコアを擁しており、スーパースターも在籍している。だから来シーズン、このチームにはチャンピオンシップを勝ち取ることができる可能性があると見ていただきたい」。
今季、股関節の負傷などで55試合の出場に終わったレブロンが健康体を取り戻し、ブランドン・イングラムやカイル・クーズマ、ロンゾ・ボールといったヤングコアが成長を遂げることとなれば、来季のレイカーズに対して楽観的に見る人もいるだろう。
さらに、このチームには今夏スーパースターを獲得可能なキャップスペースがあり、ドラフトで即戦力のルーキーを手に入れる可能性も十分あるだけに、ポジティブな要素が多くある。
ボーゲルHCによる新体制で、レイカーズはどんなチームへと進化していくのか。今夏の動向からも目が離せない。
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