2019.06.27
ゴールデンステイト・ウォリアーズのスーパースター、KDことケビン・デュラントが6月13日(現地時間12日)にアキレス腱を断裂し、その手術に成功したことを自身のインスタグラムで明かした。
キャリア12シーズン目を終えた30歳のデュラントには、これから復帰に向けて長いリハビリが待ち受けているのだが、高校時代からの友人であるルディ・ゲイ(サンアントニオ・スパーズ)が自身の経験を話していたので紹介したい。
現在イタリアのミラノに滞在しているゲイは、現地メディア『ESPN』の“The Undefeated”との電話インタビューで、「(アキレス腱を断裂しても)恐れることはない。近いうちに僕らは話をするつもりだ」と切り出した。そしてイタリアで「NBAファイナル2019」第5戦をテレビで見ていたというゲイは、デュラントが負傷したシーンについて「見ていてすぐにわかったよ。まるで自分の身体中に火の玉が駆けめぐる感じなんだ」と言及。
2017年1月19日(同18日)。当時サクラメント・キングスに所属していたゲイは、インディアナ・ペイサーズ戦で左アキレス腱を断裂していた。ゲイは同年夏にフリーエージェント(FA)となり、スパーズと契約。アキレス腱断裂という大ケガから約9か月後の10月19日(同18日)の昨季開幕戦(対ミネソタ・ティンバーウルブズ戦)でコートに復帰し、14得点を挙げて勝利に貢献している。
「6か月でワークアウトを行うことができた。すぐに自分を取り戻せたかって? そんなことはない。昨年のプレーオフまで、自分のリズムを取り戻すのに時間を要したよ」と振り返ったゲイ。「手術後、6か月後にプレーできたけど、スパーズが(僕の復帰時期を)縮小してくれたんだ」と自身の復帰までの道のりを明かした。
スパーズ在籍2シーズン目となった今季、ゲイは69試合(うち先発は51試合)に出場し、平均26.7分13.7得点6.8リバウンド2.6アシストを記録。フィールドゴール成功率50.4パーセント、3ポイント成功率40.2パーセントはいずれもキャリアベストと、効率的なプレーを見せていた。
ではデュラントにとって、アキレス腱断裂という大ケガから復帰するにあたって最も重要なことは何なのか。そう聞かれたゲイは、同メディアへこう切り返している。
「最も重要なのは、リズムを見つけ出すこと、そして自分の身体を理解することだ。できるかぎり自分の身体を治し続けて、リズムを取り戻すこと。ほかに新しい自分になるために必要なのは、自分の身体を理解することだね」。
デュラントが具体的にどの時点で復帰できるかは、現時点では不透明。だがゲイは深く心配していないようだ。
「彼が7フッター(213センチ)であんなにうまくシュートできることを皆、忘れている。もし仮に彼が完璧な状態でプレーできなかったとしても、大部分の選手たちよりも彼はいい選手。それが最悪のケースなんだ。だから僕は彼ならきっと大丈夫だと思うよ」。
今後、ゲイは直接デュラントへ親身になってアドバイスを送ることだろう。両者は同じ年齢(30歳)でアキレス腱を断裂したこともあり、ゲイの言葉はデュラントにとって的を射たものとなるに違いない。
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