2019.07.13
6月27日(現地時間26日)、リーグの情報筋が現地メディア『ESPN』へ伝えたところによると、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスーパースター、ケビン・デュラントが今夏制限なしフリーエージェント(FA)になるという。
来季の契約(3,150万ドル/約33億7,050万円)がプレーヤーオプション(PO)だったデュラントは、今年のNBAファイナル第5戦でアキレス腱を断裂し、来季は全休と報じられている中、POを破棄して制限なしFAになることを選んだ。
現在、デュラントはビジネスパートナーのリッチ・クレイマンと共にニューヨークに滞在しており、7月1日(同6月30日)から幕を開けるFA戦線に臨むこととなる。
今年9月末に31歳を迎えるデュラントは、ナイキのトップエンドーサーの1人を務めるだけでなく、複数のメーカーやブランドと契約を結ぶ傍ら、自らも投資しており、ビジネスマンとしての顔を持つ。
『ESPN』によると、2度のファイナルMVP、1度のシーズンMVP獲得をはじめ、リーグ史上最高級の得点力を誇るデュラントの獲得を狙っているのはロサンゼルス・クリッパーズ、ブルックリン・ネッツ、ニューヨーク・ニックス、そしてウォリアーズとなっている。
特にクリッパーズとネッツは強い関心を示しており、デュラントへマックス契約をオファーすることが濃厚だと同メディアが報じている。一方、ウォリアーズもデュラント残留へ向けて動き出している。
金額という面では、ウォリアーズが5年最大2億2,100万ドル(約236億4,700万円)を提示できるのに対し、ほかのチームは4年最大1億6,400万ドル(約175億4,800万円)というシステムのため、ウォリアーズが有利かもしれない。
アキレス腱断裂という大ケガを負ったデュラントは、ウォリアーズに残留することで、今季を含めた3シーズンをプレーし、慣れ親しんだコーチ陣やトレーニングスタッフがいる環境でリハビリができるため、新たなストレスを感じることなく、安心して復帰を目指すことができるのではないだろうか。
もっとも、NBAにおける選手の契約というのはあくまでビジネスのため、クレイマンと共に新たなスタートを切る可能性があることも否定できない。
はたして、デュラントはどのような決断を下すのか。今夏のFA戦線において、最大の注目を集めることになりそうだ。
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