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8月6日(現地時間5日)にアトランタ・ホークスとの再契約が合意に達し、NBA史上最長となるキャリア22シーズン目に突入したビンス・カーター。
現役最年長の42歳、来年1月下旬には43歳を迎えるカーターは、今季限りで現役を退く意向を複数の現地メディアへ明かしているのだが、引退後はスポーツキャスターなどNBAメディアとして活動することが期待されている。
28日(同27日)に『Sports Illustrated』へ掲載された記事の中で、カーターは自身がどうしてNBAメディアに関わりたいのかを語っていたので紹介したい。
カーターがNBAメディアとして活動したいという思いは「僕はゲームについて指導することが好きだけど、コーチにはなりたくないんだ」という言葉からも受け取ることができる。カーターとしては「僕がコーチ陣に何か意見を言ったとしても、なんの忠誠心もないからね。でも僕は番組の中でコーチになりたい。視聴してくれる人たちへ、(試合の中で)選手たちが見ているものや、プロフェッショナルの選手としてどのように見ているかを、わかってもらう手助けがしたいんだ」という。
キャリア中盤まで、ド迫力なダンクばかりが注目されていたものの、カーターは“スラムダンカー”という呼び名を好まず、オールラウンダーとなるべくアウトサイドシュートやボールハンドリングを向上。キャリア途中からはエースプレーヤーからロールプレーヤーへと転身し、20年以上も世界最高のプロバスケットボールリーグでプレーしてきた。
そんなカーターが強みとするのはやはりNBAキャリアの長さだろう。「僕はバスケットボールをプレーする側として、これまでずっとやってきた。プレーしていくためには何が必要か、どうやって臨めばいいのかを熟知している。NBAで22年間もやってきたんだからね」とカーターは言う。
そして「30年前、自分がどんなバスケットボールキャリアを歩むか、どんなことを成し遂げたかったかなんて知りもしなかった。キャリアの中で勉強して、質問したりして学んでいったんだ。僕は今でも同じことをやっている。一歩ずつ着実にアプローチしているんだ」と続けた。
今季終了後、キャスターの座を狙っているとウワサされるカーターにとって、ホークスでプレーすることは理にかなったステップだと言っていい。
というのも、ホークスの本拠地であるアトランタは『NBA TV』や『ターナー・ブロードキャスティング(衛星テレビおよびケーブルテレビ向け放送局)』のホームがあるからだ。
現役ラストシーズンとして迎える今季。トレイ・ヤングやジョン・コリンズといった新進気鋭の若手選手たちと共にホークスをプレーオフ進出へと押し上げることができれば、カーターとしてはすばらしいフィナーレを迎えることができるだろう。そしてNBAメディアという次のステップへと進むこととなるに違いない。
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