2019.10.22

「ハーデンなら平均得点を40くらいまで引き上げるだろう」とロケッツ指揮官が予想

プレシーズンから絶好調のハーデン[写真]=伊藤 大允
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「プレシーズンは良いテストになった。今は本当の戦いへと進む時」とハーデン

 キャリア10シーズン目となった昨季、ヒューストン・ロケッツのベストプレーヤー、ジェームズ・ハーデンは平均36.1得点という驚異的な数字をたたき出し、ダントツで2年連続の得点王に輝いた。

 ラッセル・ウェストブルックという約20年来の友人と超強力タッグを組み、トロント・ラプターズとのジャパンゲームズに臨んだハーデンは、日本でも自慢のステップバックスリーや鮮やかなフローターなどで得点を量産して衝撃を与えた。

 ハーデンはプレシーズンで計6試合に出場。平均28.9分ながら31.2得点6.5リバウンド9.0アシスト2.0スティールと絶好調。万全の状態で今季を迎えようとしている。

ジャパンゲームズでもハーデンは会場を何度も熱狂させた[写真]=伊藤 大允

 今季で就任4シーズン目を迎えるマイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)は10月20日(現地時間19日)に地元メディア『The Houston Chronicle』へ掲載された記事の中で、ハーデンについてこうコメントしていた。

「ジェームズを中心に、我々は試合に勝つことができる。このチームにとって、彼はそういう存在なんだ。勝利するためなら、彼は何だってやってのけるからね。もっとも、レギュラーシーズンのスタートから(プレシーズンのように)プレーする必要はない。でも彼はやりたがっている。今の彼はそれだけシェイプされた状態にある。プレーすることで、彼は我々にチャンスをもたらしてくれることは明らかだ。プレーする時というのは、試合や練習であるかに関係なく、彼にとってビジネスなのさ」。

 ハーデンはプレシーズンで6試合に出場し、リーグトップとなる計173分の出場時間を残している。ロケッツはベテランのジェラルド・グリーンが左足のケガのため今季絶望と報じられている中、ハーデンがこの時点で絶好調なのは心強い。

「彼はプレーするのが大好きなんだ。彼をトーンダウンさせることができるか、私には分からないが、そうはさせたくないね。彼は毎年、選手として向上し続けている。(ここ5シーズンは)毎年、平均得点もアップさせている。今季もこのペースを維持できるのであれば、平均得点を40くらいまで引き上げるだろう。それがジェームズという男なのさ」とダントーニHCは言う。

 そのハーデンだが、プレシーズンを終えて「最高だったよ。これで俺たちのプレシーズンは終わった。次はシーズン本番だ」と切り出すと、このように続けた。

「コミュニケーションをとり続けて、同じ考えを持ってプレーしていく長いシーズンになるだろう。俺やラス(ウェストブルック)だけでなく、チーム全体にとってね。プレシーズンは俺たちにとって良いテストになった。今は本当の戦いへと進む時だ」。

 ロケッツの開幕戦は、25日(同24日)のミルウォーキー・バックス戦。昨季のシーズンMVPを争ったヤニス・アデトクンボ(バックス)とハーデンによるマッチアップが開幕戦で実現することで、選手たちだけでなく、メディアやファンからも熱い視線を浴びるに違いない。

ハーデンはステップバックスリーとドライブから繰り出す多彩なフィニッシュで、今季も得点を量産するだろう[写真]=伊藤 大允

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