マブスのレジェンドが、ドンチッチを褒め称える

　12月2日（現地時間1日）、ダラス・マーベリックスとロサンゼルス・レイカーズの一戦が行われ、マブスがアウェイで114－100の勝利。今季ここまで目覚ましい活躍を続けるルカ・ドンチッチの27得点9リバウンド10アシストというパフォーマンスだけでなく、マブスで21年プレーしたダーク・ノビツキーが試合観戦に訪れたことも、マブスの選手たちのハートに火をつけた要因だったかもしれない。

　昨季はノビツキーにとってラストシーズンとなり、ルーキーイヤーだったドンチッチと1年間プレー。長年球団のフランチャイズプレーヤーであり、リーグを代表するスーパースターだったノビツキーが、新たなスター候補のドンチッチとともに戦い、握りしめてきたバトンを当時新人だった彼に直接渡すことができたのは、マブスが新時代を迎えるにあたって幸運なできごとだったかもしれない。事実、今季のドンチッチは19試合に出場し、平均30.6得点9.9リバウンド9.6アシストをたたき出し、マブスは3日（同2日）の時点で13勝6敗と勝ち越している。

　だが当のノビツキー本人は、ドンチッチがここまで活躍するとは予想していなかったようだ。『USA TODAY Sports』のマーク・メディナ記者によると、ドンチッチについて以下のようにコメントした。

「正直なところ、この2年目で彼はトランジションでより苦しむだろうと思っていたんだ。昨季はトリプルダブルとともに素晴らしいシーズンを送っていて、人々はさらに彼に注目するだろうと思っていた。でもどうやら彼はより腕を磨いたようだ。僕が間違っていたよ。エキスパートの予想さえ覆したんだ、彼は本当に素晴らしいね」

　ドンチッチは昨シーズン、新人王を獲得するなど鮮烈なデビュー。今季のパフォーマンスにも期待される中、すでにリーグのスター選手やレジェンドたちさえも驚かす存在となっている。20歳という年齢を考慮すれば、アスリートとしての全盛期はまだまだこれからのはず。彼の底知れぬバスケットセンスと急速な成長ぶりは極めて驚異的だ。