2019.12.10

NBAに復帰したカーメロ、ニックス時代を回顧「挑戦を握りしめたかった」

今季はブレイザーズでNBAに復帰し、活躍をしているカーメロ[写真]=Getty Images
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ニックス時代を回顧するカーメロ

 今季は約1年ぶりにNBAの舞台に戻ってきたカーメロ・アンソニー。先日は契約を交わしたポートランド・トレイルブレイザーズからその活躍を認められ、契約内容を無保証から保証契約へしてもらうというグレードアップを勝ち取った。長らくカーメロの帰還を待ち望んでいたファンを前に、自身の代名詞とも言える美しいジャンプシュートを筆頭に、プルアップジャンパーや3ポイントシュート、ポストプレーなど多彩なスコアリングパフォーマンスを披露している。

 彼の印象的な姿や全盛期を振り返るとき、1つにニューヨーク・ニックス時代を思い浮かべるファンも多いかもしれない。2010-11シーズン途中にデンバー・ナゲッツからトレードで移籍し、2016-17シーズンまで在籍。その期間、NBAオールスターに毎年選出され、2012年のロンドンオリンピック、2016年のリオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得し、2008年の北京オリンピックを含むオリンピック3連覇という偉業を達成。2013年は平均28.7得点で初の得点王を受賞し、2013-14シーズンにはキャリアハイ62得点をニックスのホームでありバスケットボールのメッカと言われるマディソン・スクエア・ガーデンにて達成した。

『The New York Daily News』によれば、カーメロは全盛期と言えるニックス時代を振り返ったという。近年は球団内の様々な問題を理由にニックス入団を望むスター選手が減少している中、「俺はそれを望んでいた。自分が望む何かだった。その挑戦を手にしたかったんだ」と語る。ニューヨーク出身のカーメロにとっては、地元の名門球団で何より競争的に難しい問題に挑みたいと考えていたのだろう。「失敗しようとそうでなかろうと、自分はやりきったと言えるようになりたかった。自ら責任を持ってして、『そこへ行かせてくれ』と告げたんだ。その挑戦を握りしめたかった。他のやつは誰も同じようなメンタリティを持っていない」という力強い言葉からは、ニックスであの輝かしいプレーとともに、球団にすべてを捧げていたことが伝わってくる。

 現在は35歳でキャリア17年目と選手として晩年を迎えている。引退の足音が近づきつつある中、まだ衰えぬスキルと駆け引きの数々はやはりスター選手の証だろう。今季は序盤からブレイザーズの救世主となれるか、多くのファンが注目していることだろう。

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