2020.05.23

『ESPN』が選出したイーストの歴代ベストスターター/セントラル・ディビジョン編

キャブズからはレブロン(右)、バックスからはアデトクンボ(左)が選ばれた[写真]=Getty Images
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 5月21日(現地時間20日、日付は以下同)。現地メディア『ESPN』は、イースタン・カンファレンスの計15チームにおける、フランチャイズ歴代ベストのスターター5選手を発表した。

 同メディアは、ライター陣へイースト各チームのスターター5選手を聞き込み、そのフランチャイズに在籍していた期間における活躍度、インパクトを加味して選出している。

 ここでは、セントラル・ディビジョンに所属する5チームの歴代最強スターター陣を紹介していきたい。
※カッコ内は所属期間、赤字は現役選手、G=ガード、F=フォワード、C=センター

<『ESPN』選出の歴代最強スターター陣
(イースタン・カンファレンス/セントラル・ディビジョン編)>

■シカゴ・ブルズ
G:デリック・ローズ(2008~16年)
G:マイケル・ジョーダン(1984~93、95~98年)
F:スコッティ・ピペン(1987~98、2003~04年)
F:デニス・ロッドマン(1995~98年)
C:アーティス・ギルモア(1976~82、87年)

シカゴに感情の高まりを引き起こす超強烈なバックコート陣

 ジョーダン、ピペンは6度のNBA優勝へと導いたので文句なし。リバウンドマシンのロッドマンは96年から98年にかけて成し遂げた2度目の3連覇の一員として大きく貢献。

 ギルモアはブルズ在籍時にオールスターへ4度選ばれただけでなく、キャリアを通してオールNBAチームとオールディフェンシブチームにそれぞれ5度選出されている。

 生まれも育ちもイリノイ州シカゴのローズは、2011年に22歳でNBA史上最年少のシーズンMVPを獲得。ジョーダンとローズによるバックコートデュオはエリートなアスリートであり、その恵まれた稀有なスキルセットを駆使してウィンディシティ(シカゴの愛称)に感情の高まりを引き起こすことだろう。

ブルズはジョーダン(右)とローズ(左)による魅惑のバックコート陣に[写真]=Getty Images

■クリーブランド・キャバリアーズ
G:マーク・プライス(1986~95年)
G:カイリー・アービング(2011~17年)
F:レブロン・ジェームズ(2003~10、14~18年)

F:ラリー・ナンス(1988~94年)
C:ブラッド・ドアティ(1986~94年)

プライス、ナンス、ドアティと16年の初優勝メンバーを選出

 レブロンはフランチャイズの歴史の中で最も偉大な選手で、2016年に初優勝した時にファイナルMVPを手にした男。カイリーは同年のファイナル第7戦の終盤にフランチャイズ史上最高のショットを沈めた。

 プライスはキャブズ在籍時に40.9パーセントの3ポイント成功率を残し、平均7.2アシストを記録した司令塔。ナンス(現役のラリー・ナンスJr.の父親)は高い跳躍力で魅せ、ブロックショットでも相手を威嚇。プライス、ナンス、それに万能型センターのドアティは、マイケル・ジョーダンさえいなければ、プレーオフでもっと活躍していただろう。

 だがセンターのチョイスはタフなものだった。トリスタン・トンプソンはこれまでのキャリア9シーズンをキャブズでプレーしており、優勝メンバーにもなった。2度のオールスター選出を誇るジードルナス・イルガウスカスは通算ブロック部門でチーム史上最多の1269本を残している。だが5度のオールスター選出経験を誇るドアティが持つスキルレベルとビッグマンとしての可動性の高さは、このチームにふさわしいはずだ。

高確率な3ポイントに定評があったプライス[写真]=Getty Images

■デトロイト・ピストンズ
G:アイザイア トーマス(1981~94年)
G:ジョー・デュマース(1985~99年)
F:グラント・ヒル(1994~2000年)
F:ベン・ウォーレス(2000~06、09~12年)
C:ボブ・レイニアー(1970~79年)

ヒルが残した数字はバードとロバートソンしか匹敵しない偉業

 トーマスとデュマースは1989、90年の2連覇時を代表する“バッドボーイズ”のスター選手たち。“ビッグベン”ことウォーレスはディフェンシブリーダーを務め上げ、2004年のファイナル制覇に大きく貢献。レイカーズのシャック&コービーによる超強力デュオ時代に引導を渡した。

 レイニアーはピストンズに在籍した約10シーズンで平均22.7得点11.8リバウンド3.3アシスト2.0ブロックという見事な成績を残している。

 2000年夏に全盛時ながらマジックへと移籍したヒルについては、ファンのお気に入りではないかもしれない。だがピストンズのユニフォームを身にまとっていた時のヒルはスーパースターとしての地位を手にし、キャリア最初の6シーズンで9393得点、3417リバウンド、2720アシストをマーク。この数字はラリー・バードとオスカー・ロバートソンしか匹敵しない偉業となっている。

ヒルは得点・リバウンド・アシストと3拍子そろったオールラウンダー[写真]=Getty Images

■インディアナ・ペイサーズ
G:フレディ・ルイス(1967~74、76~77年/ABA含む)
G:レジー・ミラー(1987~2005年)
F:ロジャー・ブラウン(1967~74、75年/ABA)
F:ジョージ・マッギニス(1971~75、80~82年/ABA含む)
C:メル・ダニエルズ(1968~74年/ABA)

ABA時代に3度の優勝をもたらし、殿堂入りを果たした選手たち

 5人のうち、実に4人がABAでプレーした選手になったことで、ABAファンはこのペイサーズの布陣にスリルを抱くだろう。1970、72、73年の優勝に貢献したフロントコートの3選手は、いずれもバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンド。

 バックコートでは、フランチャイズ史上において偉大な選手のミラーをセレクト。キャリア18シーズン全てをペイサーズでプレーした殿堂入りシューターは、記録だけでなく記憶の面でも強烈なインパクトを残してきた。

 最後の枠は、ポール・ジョージ(現ロサンゼルス・クリッパーズ)を押しのけたルイスが入り込んだ。非常にタフな決断だったが、ルイスは72年にABAのプレーオフでMVPを手にしており、3度のオールスターチーム選出と3度の優勝に貢献したことは、ジョージを押しのけるに十分な実績と言っていいだろう。

数々のクラッチショットを沈めてきたミラー[写真]=Getty Images

■ミルウォーキー・バックス
G:オスカー・ロバートソン(1970~74年)
G:シドニー・モンクリーフ(1979~89年)
G:レイ・アレン(1996~2003年)
F:ヤニス・アデトクンボ(2013~現在)
C:カリーム・アブドゥル・ジャバー(1969~75年)

初優勝へと導いたカリームとロバートソン、昨季のMVPは順当な選出

 バックスの黄金時代と言えば、やはり1970年代だろう。カリームとロバートソンがチームをけん引し、71年にチーム創設3シーズン目にしてNBAを制したからだ。現在は昨季のシーズンMVPアデトクンボを軸にチーム史上2度目のチャンピオンシップ獲得を狙っている。この3選手に関しては考えるまでもない。

 1980年代に活躍したディフェンスの名手モンクリーフ、90年代と00年代序盤にエースを務めたアレンは、このチームをプレーオフへと導いた殊勲者たち。だが殿堂入りこそしていないものの、マーキス・ジョンソンをこのチームから外すのは難しいことだった。

バックスに初優勝をもたらしたカリーム[写真]=Getty Images