2020.05.24

バックスで成功を収めるマイク・ブーデンホルザーHCはニックス行きの可能性があった?

バックスの指揮官に就任後、ブーデンホルザーは2シーズン連続でリーグトップの成績を残している[写真]=Getty Images
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ホークスから解雇後、低迷中のニックスに行くかと報じられるもバックスと契約

 2018年4月26日(現地時間25日、日付は以下同)。アトランタ・ホークスは5シーズンを指揮したマイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)を解雇し、新たな道を歩むことを決断した。

 サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポヴィッチHCの下でアシスタントコーチを17シーズンも務めてきたブーデンホルザーHCは、選手とのコミュニケーションに長けた指揮官として知られ、2015年には最優秀ヘッドコーチ賞にも輝いた名将の1人。

 その後ブーデンホルザーHCはミルウォーキー・バックスの指揮官へと就任し、ヤニス・アデトクンボを中心とするチームの攻防両面を強化。昨季はリーグベストの60勝22敗、今季もここまでリーグトップの53勝12敗を挙げている。

 だがホークスから解雇された18年の夏、ブーデンホルザーはニューヨーク・ニックスの指揮官を務める可能性が高いと『SNY』が報じており、『The New York Post』もブーデンホルザーがHC候補のトップにいると報じていた。

 実際、とあるチームの関係者が「彼は間違いなく(ニックスのHCに)興味を示していた」と明かしており、ジェフ・ホーナセックHC(元ユタ・ジャズほか)の後任として期待されていた。

 しかしながら、結局ブーデンホルザーHCは同年5月17日にバックスと契約。この2シーズンで113勝34敗(勝率76.9パーセント)という申し分ない実績を残している。

 ニックスは当時5シーズン連続でプレーオフ出場を逃しており、昨季デイビッド・フィズデイルHCを迎えるも、今季序盤に解任。チームは昨季まで6シーズン連続でプレーオフに出場できていない。

 その一方、バックスは17、18年と1回戦敗退ではあったものの、プレーオフには進出しており、アデトクンボというフランチャイズプレーヤーがいたことも、ブーデンホルザーHCの決断を大きく後押ししたのだろう。