2020.09.01

アイバーソンやユーイングをNBAへ輩出したジョージタウン大の名将トンプソンが他界

アイバーソン(左)らをNBAに送り込んだトンプソン(右)が逝去[写真]=Getty Images
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「俺の人生を救ってくれてありがとう、コーチ」とアイバーソンが思いを綴る

 8月31日。また1人、バスケットボール界の偉人がこの世を去ることとなった。

 この日ジョージタウン大学は1972-73シーズンから98-99シーズン途中までヘッドコーチ(HC)を務めたジョン・トンプソン(享年78)が他界したことを家族の発表と共に報じた。

 同大を率いた27シーズンで、トンプソンは通算596勝239敗(勝率71.4パーセント)を残し、NCAAトーナメントには計20度出場。82、84、85年にはファイナル4(準決勝)へと導き、84年にはアフリカン・アメリカンの指揮官として初となるNCAAチャンピオンに。

 コーチ業から引退後、トンプソンはラジオやテレビでスポーツコメンテーターを務め、99年にはコーチとしてバスケットボール殿堂入り、2006年にはカレッジバスケットボール界の殿堂入りも果たした。

 トンプソンの教え子にはパトリック・ユーイング(元ニューヨーク・ニックスほか)、アロンゾ・モーニング(元マイアミ・ヒートほか)、ディケンベ・ムトンボ(元アトランタ・ホークスほか)、エリック“スリーピー”フロイド(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)、そしてアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)らがいる。

 そのアイバーソンは、恩師の逝去を受け、自身のインスタグラムでこのようなメッセージを送っている。

「俺の人生を救ってくれてありがとう、コーチ。寂しくなるよ。でもきっと、俺たちのことを笑顔で見守ってくれているはずだ。あなたは痛みも苦しみもない、天国で安らかに眠っているのだろう。あなたのことはこれからも忘れない。“わがままな息子”として、あなたが胸を張ってくれていることを願うよ」。

 ジョージタウン大を名門へと仕立て上げた最大の功労者であり、絶大な影響力を誇った名将のご冥福をお祈りいたします。