2020.10.27

去就が気になるヘイワード、プレーヤーオプションを行使してセルティックス残留か?

ヘイワードは来季の契約がプレーヤーオプションとなっている[写真]=Getty Images
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昨夏のホーフォードのようにPOを破棄してFAとなって他球団へ移籍の可能性も

 NBA史上最多タイとなる17度の優勝を誇るボストン・セルティックスは、ここ4年間で3度目となるカンファレンス・ファイナル進出を果たし、イースタン・カンファレンス屈指の強豪として君臨している。

 知将ブラッド・スティーブンズHC(ヘッドコーチ)の下、ロースターにはジェイソン・テイタムジェイレン・ブラウンケンバ・ウォーカーマーカス・スマートゴードン・ヘイワードといったオールスター級の選手が複数おり、来季も優勝候補の一角に入ることが期待できる好チーム。

 だがセルティックスは来季からブラウンの年俸が高騰し、来季までにテイタムとも超高額な延長契約を結ぶことが確実視されているため、今後も年俸総額が跳ね上がることは容易に想像できる。

 今年制限なしフリーエージェント(FA)になるのはブラッド・ワナメイカー、タッコ・フォールくらいなのだが、先発センターのダニエル・タイス、ロバート・ウィリアムズ、シェミ・オジェレイは来季の契約がチームオプション、さらにヘイワード、エネス・カンターがプレーヤーオプション(PO)となる。

 特にヘイワードは来季の契約が約3419万ドル(約35億5576万円)と超高額。今季レギュラーシーズンで平均17.5得点6.7リバウンド4.1アシストとオールラウンドな数字を残したとはいえ、30歳のフォワードは現有戦力で4番手か5番手だけに、POを破棄して制限なしFAになったところで、来季と同等の年俸を提示するチームは皆無に等しい。

 だがヘイワードの去就は微妙のようだ。先日公開された『ESPN』のザック・ロウ記者のポッドキャスト番組「THE LOWE POST」で、ロウは「どうやら煙にまかれていて、何かが起きているようだ。今どうなっているか、私には分からない。ただ、ゴードン・ヘイワードが来シーズンもセルティックスにいる、と決まっているとは思えないね」と話している。

 『ESPN』のインサイダー、ボビー・マークスは、昨夏アル・ホーフォードが取ったアクションを引き合いに出していた。

「彼のエージェントを務めるマーク・バーテルスタインは今、リーグに対して調査を行なっているんだと思う。アル・ホーフォードのプランを実行しているんだ」とコメント。昨夏ホーフォードはPOを破棄して制限なしFAとなり、再契約もウワサされていたのだが、フィラデルフィア・セブンティシクサーズと高額契約を結んで移籍を決断。

 ヘイワードは高校時代までインディアナで過ごしていたことから、インディアナ・ペイサーズが獲得に関心があると今年6月に『The Indianapolis Star』のJ・マイケル記者が語っており、ペイサーズが獲得に乗り出す可能性がある。

 また、キャップスペースに余裕があるアトランタ・ホークスやデトロイト・ピストンズ、シャーロット・ホーネッツといったチームが獲得を狙うかもしれない。

 現時点でFA戦線の解禁日が決まっておらず、ヘイワードのように来季の契約がPOの選手がいつまでにオプションの行使・破棄を選択しなければならないのか、FA選手との交渉についても具体的な日程は不明。そこがクリアになれば、ヘイワードの動向も明確になってきそうだ。

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