2020.12.18
NBAは11月17日(現地時間16日、日付は以下同)にトレードが解禁となり、19日にはドラフトが行なわれる。その後21日にフリーエージェント(FA)の交渉が解禁となり、23日からFAとの契約がスタートする。
トレード解禁初日からオールスター級の選手が複数移籍することが報じられており、すでに大きな衝撃を与えているのだが、今季は約1か月後の12月23日に開幕するため、FA戦線も例年以上に慌ただしくなることは間違いない。
そんな中、今季の契約(プレーヤーオプション)を破棄して制限なしFAになることが確実視されているラジョン・ロンド(ロサンゼルス・レイカーズ)について、『ESPN』のフランク・アイソラ記者が進捗を報じた。
昨季レイカーズの優勝に大きく貢献したベテラン司令塔に対して、キャップスペースに余裕のあるアトランタ・ホークスが、2年1500万ドル(約15億6000万円)のオファーを提示する見込みだという。
4年ぶりのプレーオフ出場を目指すホークスは、オールスターガードのトレイ・ヤングのバックアップを昨季途中から務めていたジェフ・ティーグが制限なしFAとなり、プレーオフチームでプレーすることを望んでいることから、移籍することが確実視されている。
キャリア14年を誇り、2度の優勝経験を持つロンドのような頼れるベテランが加入すれば、ホークスにとっても戦力アップにつながり、場合によっては同時起用してヤングをスコアリングに専念させることも可能だろう。
プレーメイカーとして高い評価を得ている34歳は、ジョン・コリンズやディアンドレ・ハンター、キャメロン・レディッシュ、ケビン・ハーターといった若手やクリント・カペラというインサイドのフィニッシャーを巧みに操ることが期待できる。
もっとも、ロンドがフォーカスしているのはレイカーズとの再契約ではなく、同じロサンゼルスを本拠地に置くクリッパーズに加入することだという。プレーメイカーのグレードアップを狙うクリッパーズは、キャップスペースにあまり余裕がないため、ロンドへ高額年俸を提示することは厳しく、ミッドレベルの契約になるが、ホークスよりもクリッパーズ入りを狙っているようだ。
新たな指揮官としてアシスタントコーチ(AC)のタロン・ルーを昇格させたクリッパーズには、カワイ・レナード、ポール・ジョージというリーグきっての万能戦士が2人もおり、優勝候補の一角に入るほどの豪華戦力を誇る。
キャリア平均10.2得点4.7リバウンド8.3アシスト1.7スティールを誇る現役有数の司令塔の決断に注目していきたい。
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