2021.03.24

リーグ屈指のタフガイとして君臨するジェームズ・ハーデン「バスケが大好きなだけ」

デュラント、カイリー不在のネッツを引っ張るハーデン[写真]=Getty Images
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欠場する可能性があったものの、終わってみればダブルダブルで勝利に貢献

 3月24日(現地時間23日、日付は以下同)に行なわれたポートランド・トレイルブレイザーズ戦。ブルックリン・ネッツはケビン・デュラント(ハムストリング)、カイリー・アービング(家庭の事情)に加え、ジェームズ・ハーデン(首の痛み)もあと一歩のところで欠場する状況にあった。

 だがハーデンはチームからプレーしてほしいと求められたことで出場を決断。そして両チーム最長となる39分59秒もコートに立ち、116-112でネッツを勝利へと導く殊勲の活躍を見せた。

 この試合、ハーデンはフィールドゴール29.2パーセント(7/24)、3ポイント0.0パーセント(0/7)とショットが不発。それでも、フリースロー84.6パーセント(11/13)でつないでチームトップの25得点に7リバウンド2スティール、さらにはキャリアハイに並ぶ17アシストをマーク。

「俺はバスケをするのが大好きなだけ」と、出場した理由についてシンプルに答えたハーデンだが、この男のタフさはあまり知られていないのかもしれない。『ESPN』によると、ハーデンは2009-10シーズンにNBA入り後、レギュラーシーズンとしてはリーグ最多となる871試合に出場している。

 これまでのキャリアでシーズンMVPや9度のオールスター選出、7度のオールNBAチーム選出に3度の得点王など、すばらしい実績を積み上げてきたのだが、所属チームでなるべく多くの試合に出場することができていることにもプライドを持っていた。

「それが俺という男なのさ。俺はそうなれるようにやってきた。それが明日であっても、俺は自分の全てを注ぎ込んでいたさ。どんな時であろうと、抜け道を通ったりはしなかったからね」。

 ネッツはハーデンに加えて、ジェフ・グリーンが20得点、ジョー・ハリスが17得点、ニコラス・クラクストンが16得点9リバウンドと続き、ここ9戦で8勝目。そしてハーデン加入後、第4クォーターまたは延長残り5分で5点差以内というクラッチシチュエーションにおいて、ネッツは16勝3敗という好戦績を残していると『ESPN Stats & Info』が報じており、この期間においてはリーグベストの戦績となっている。

 ハーデン加入前が3勝4敗だったことを考慮すると、この男がすぐさまネッツへインパクトを与えていることが分かる。

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