2021.04.12

ケビン・デュラントがキャリアを通して目指す、優勝以上に大切なこととは?

現役最高のスコアラーの1人とあるデュラント[写真]=Getty Images
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自身のキャリアにおいて重要なことを語るデュラント

 今シーズン、いよいよアキレス腱断裂から復帰を果たしたブルックリン・ネッツのケビン・デュラント。シーズン途中からハムストリングの負傷で長期離脱していた期間があったとはいえ、今季出場した21試合では平均28.1得点7.3リバウンド5.2アシスト1.4ブロックを記録。大ケガ前とそん色ない成績をここまで残している。

 現在ネッツはカイリー・アービングジェームズ・ハーデンブレイク・グリフィンラマーカス・オルドリッジなど豪華なメンバーをそろえており、優勝に向けて走り続けている。だがデュラントは優勝を視野に入れておきながらも、自身のキャリアにおいて、もっとも大切なことはチャンピオンに輝くことではないと『ESPN』を通して語っている。

「ただ僕は、映画のような終わり方を期待していたんだ」と、デュラント。「毎日ハードワークに勤しんでいれば、『トロフィーとリング獲得のために、君は今努力をしているんだよ』と、周りからそう告げれる。だから僕はそれに答えて、『気持ちが駆り立てられるね。それなら現実にしてみせるさ』と、努力していった。でも実際その道のりには、自分ではコントロールできない多くのことがあるのだと気づいた」と、話す。また続けてデュラントは以下のようにコメントしている。

「(ゴールデンステイト・ウォリアーズで)一度頂点に立った時、一つのことに気がついたんだ。それは選手として成長を続けることについてだ。『自分はどのくらい優れた選手か?』という疑問を自分自身に投げかける。チャンピオンを目指すことではない。もちろん優勝できたことには感謝しているし、そういう経験を味わいたいと思う。でもそれが最終的なゴールではないし、優勝というのが僕がプレーする理由じゃないんだ」

 デュラントは長年在籍していたオクラホマシティ・サンダーを2016年に離れると、ウォリアーズへと移籍して2017年と2018年には優勝を経験。2年連続でファイナルMVPにも選ばれたが、実際にその過程を歩むことで、選手として優勝がすべてではないことに気がついたようだ。そして『自分はどのくらい優れた選手か?』と自身に投げかけることで、1人の選手として向上していくことが、キャリアを通して一番目指すべきものだという結論に至ったのかもしれない。

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