2021.07.30

今年4月に交通事故で他界したドラフト指名候補、テレンス・クラークをNBAが「特別指名」

NBAに特別指名された故テレンス・クラーク[写真]=Getty Images
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 7月30日(現地時間29日、日付は以下同)、アメリカ・ニューヨーク市のバークレイズ・センターで行われた「NBAドラフト2021」で、今年4月に交通事故で他界したテレンス・クラークをNBAが特別指名した。

 2001年9月6日にカリフォルニア州ロサンゼルスで生まれたクラークは、高校時代マクドナルド・オールアメリカンやジョーダン・ブランドクラシックに選出された注目株で、数々の強豪大学からオファーを受けるなかケンタッキー大学へ進学した。同大学では8試合の出場で1試合平均9.6得点2.6リバウンドという成績を残し、今年のNBAドラフトへアーリーエントリー。1巡目での指名が有力視され、エージェント会社のクラッチ・スポーツと契約を結んでドラフトへの準備を進めていたが、今年4月に地元・ロサンゼルスで交通事故のため死去した。

 19歳という早すぎる死を遂げたクラークに対し、NBAは敬意を表してドラフトで「特別指名」した。アダム・シルバーコミッショナーはドラフト中盤に、「テレンス・クラークのための時間を取りたいと思います」と切り出し、クラークの経歴を紹介。「才能にあふれ、そして試合へ献身的に取り組む姿は、表彰に値する」と述べ、クラークの家族をステージ上へ招いた。

 そして、シルバーはこう述べた。「NBAドラフト2021、次の指名で“NBA”はケンタッキー大学のテレンス・クラークを指名します」。

 幼い頃からの夢であったNBA入りは残念ながら果たすことができなかったが、クラークはNBAに指名されことで永遠のNBAファミリーに仲間入りした。あまりにも早すぎる死に哀悼の意を表したい。

 

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