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今年のバスケットボール殿堂入り式典は、9月12日(現地時間11日、日付は以下同)にマサチューセッツ州スプリングフィールドで行なわれる。
一昨年12月に初めてノミネートされたクリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)は、昨年こそ逃したものの、見事今年殿堂入りするという栄誉を授かった。
2003年のドラフト1巡目全体4位でラプターズから指名されたビッグマンは、NBAキャリア13シーズンで893試合(うち先発は881試合)に出場し、キャリア平均19.2得点8.5リバウンド2.0アシスト1.0ブロックをマーク。
10年夏に加入したマイアミ・ヒートでは、ドラフト同期のレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、ドウェイン・ウェイド(元ヒートほか)と共にスリーキングスを形成し、11年から14年には4年連続でNBAファイナル進出、12、13年には2連覇を達成。
キャリア終盤は血栓が見つかったことでシーズン途中に戦線離脱し、悔しい形で引退を余儀なくされたものの、背番号1はヒートの永久欠番となっており、歴史に名を刻むこととなった。
とはいえ、キャリア最初の7シーズンをプレーしたラプターズで、ボッシュは徐々に台頭してオールスターの常連となり、キャリア3シーズン目となった05-06から5シーズン連続で平均20得点以上をクリアし、ファーストオプションとしてけん引してきた。
にもかかわらず、ボッシュがサードオプションになってまでヒート移籍を決断したのは覇権争いがしたかったからだという。
「自分の頭の中で、特にこの言葉がつきまとっていたんだ。『大きな舞台でプレーしたい』とね。いつもそれが頭の中にあった。チャンピオンシップを争いたかった。(マイケル)ジョーダンのように、コービー(ブライアント)のように、ティム・ダンカンのようになりたかったんだ。彼らはそれぞれのゲームを引き上げて、高いレベルでプレーしていた。僕はそういうレベルでやり合いたかった。僕にとってはそれが最も重要なことだったんだ」。
ボッシュは9日に『SiriusXM Radio』へ出演した際にそう語り、自身のキャリアを振り返っていた。
ラプターズ在籍時、ボッシュは07、08年と、2年連続でプレーオフの舞台に立ったものの、07年はニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツに2勝4敗、08年はオーランド・マジックに1勝4敗で敗退し、一度もファーストラウンドを突破することができなかった。
そこでボッシュはラプターズで王座を獲得することは厳しいと判断したのだろう。フリーエージェント(FA)となったオールスタービッグマンは、そこでヒートへの移籍を決断。スモールボールではセンターとしての役割を受け入れてチームの勝利のために献身的な働きを見せたことから、この移籍がボッシュのキャリアを好転させたことは間違いない。
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