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『B MY HERO!』
1980年代後半から2000年にかけて、NBAで計11シーズンをプレーしたジョン・サリー(元デトロイト・ピストンズほか)は、89、90年にピストンズ、96年にシカゴ・ブルズ、00年にロサンゼルス・レイカーズと、3チームで計4度のチャンピオンシップを獲得した。
キャリア平均22.1分7.0得点4.5リバウンド1.2アシスト1.3ブロックにフィールドゴール成功率50.6パーセントを残してきたビッグマンは、スターターこそ務めた経験があるとはいえ、所属チームでエースとしてプレーしたわけではなく、身体を張ったプレーで攻防両面において奮闘したハードワーカー。
9月26日(現地時間25日)にYouTubeへ公開された「VLAD TV」に出演したサリーは、超豪華戦力を有する今季のレイカーズについて期待を寄せていた。
レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスという超強力タッグを中心とした布陣で一昨季にNBAを制した元王者は、今夏のフリーエージェント(FA)戦線で大型補強に成功。
5チーム間のトレードでラッセル・ウェストブルックを獲得し、FAのカーメロ・アンソニー、トレバー・アリーザ、ラジョン・ロンド、ウェイン・エリントン、ケント・ベイズモア、マリーク・モンク、ケンドリック・ナンと契約。若手のテイレン・ホルトン・タッカーとは再契約を結び、ドワイト・ハワード、ディアンドレ・ジョーダンという元オールスターセンターもロースターへ加えた。
「彼らはそうだな。『おい、俺たちは74勝しなきゃいけないな』って思うべきだ。それで歴史に名が刻まれるんだ。ゴールデンステイト・ウォリアーズ、1996年のシカゴ・ブルズを上回る、史上最高のチームになるのさ」とサリーは言う。
そのサリーは95-96シーズン途中にブルズへ加入。マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピペン(ともに元ブルズほか)、そしてピストンズ時代の元チームメート、デニス・ロッドマン(元ピストンズほか)らと共に優勝。レギュラーシーズンで72勝10敗という、当時リーグ最多勝記録を打ち立てた。
だが2015-16シーズンにウォリアーズはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドレ・イグダーラといった選手たちが中心となり、金字塔と言われていたブルズの記録を上回る73勝9敗を残し、その記録を塗り替えてみせた。
「ウォリアーズには問題があって、彼らはレブロン(当時クリーブランド・キャバリアーズ)に敗れてチャンピオンシップを逃がしてしまったんだ。彼ら(今季のレイカーズ)が同じことをやり遂げるためには73勝、74勝してチャンピオンシップを勝ち取ること。そうすれば、史上最高のチームになれるかもしれないな」。
サリーはそう語るものの、今季のレイカーズは半数以上が新加入選手であり、レブロンがミニキャンプを開いたと報じられているとはいえ、開幕からチームがかみ合う保障はどこにもない。
そもそも、選手たちがレギュラーシーズンで74勝しようとは考えていないはずだ。このチームが見据えるゴールはフランチャイズ史上18度目、NBA史上単独トップとなる王座獲得だからだ。
百戦錬磨のベテラン軍団を形成したレイカーズが達成する記録があるとすれば、万全の態勢でプレーオフに臨み、そこで16勝無敗で勝ち上がることだろう。
16-17シーズンにケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)が加入したウォリアーズが達成した16勝1敗という快記録に向かってレイカーズが勝ち進み、もしデュラント率いるネッツがイースタン・カンファレンスを勝ち抜いてNBAファイナルで激突となれば、豪華きわまりない頂上決戦となるに違いない。
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