2021.10.26

開幕4連勝と好スタートを切ったブルズのデローザン「今の僕らは勝利することが全て」

今夏ブルズへ新加入したデローザン[写真]=Getty Images
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 10月26日(現地時間25日、日付は以下同)。シカゴ・ブルズは敵地スコシアバンク・アリーナへ乗り込み、トロント・ラプターズ相手に111-108で勝利を収めた。

 この試合ではデマー・デローザンがゲームハイの26得点に4リバウンド6アシスト、ザック・ラヴィーンが22得点4リバウンド5アシスト、ニコラ・ブーチェビッチが17得点8リバウンド3スティール、ロンゾ・ボールが15得点5アシスト2スティール、トロイ・ブラウンJr.が11得点、アレックス・カルーソが8得点4スティールで勝利に貢献。

 開幕4連勝のブルズは、1996-97シーズン以来初となる好スタートを切った。5シーズンぶりのプレーオフ進出を狙うチームにとって、すばらしい序盤戦と言えるだろう。

 キャリア13年目のデローザンは「僕がどうしてシカゴへ行くことを選んだのか、その1つは皆が成功したい、勝ちたくてたまらなかったからなんだ。この街もそうだし、組織としても、皆が挑戦的な態度で臨んでいる」と語り、「それがこのチームの皆のマインドセットなんだ。今の僕らは勝利することが全て。育成の段階ではなく、今すぐ勝利が欲しいのさ」と続けている。

 ボールも「僕らは皆で一丸となって勝利したい。共通のゴールを持ち、同じマインドセットを持つ者が集まって同じチームでプレーすれば、ケミストリーを構築するのも簡単になるんだ。今このチームではそれが起きているということ」と話す。

 とはいえ、レギュラーシーズンは長丁場であり、このまま無敗を続けることは不可能と言っていい。特にブルズはここまでデトロイト・ピストンズ戦が2度、ニューオーリンズ・ペリカンズ戦、そしてラプターズ戦と、相手はいずれも昨季プレーオフ進出を逃がしたチームだった。

 そして今後は29日のニューヨーク・ニックス戦を皮切りに、ユタ・ジャズ戦(31日)、ボストン・セルティックス戦(11月2日)と、プレーオフチームとの対戦が続いていくため油断は禁物だ。

 そのことはデローザンも痛いほど理解している。「僕らにはまだまだ長い道のりがある」と切り出し、こう続けている。

「このチームにはもっと整理しなきゃいけないことがたくさんあるし、学んでいくこともある。これは長いシーズンだからね。(4勝0敗は)最高だけど、もっともっといいバスケットボールをやっていかなきゃ。次の試合はもっとハードなものになると理解しなきゃいけない」。

 開幕からちょうど1週間が経過し、無敗を記録しているのはブルズとゴールデンステイト・ウォリアーズ(3勝0敗)、ジャズ(2勝0敗)のみ。これから来年4月中旬まで続く長丁場だけに、ブルズが黒星先行になる時期も訪れるだろう。

 そうした中で、デローザンのようにプレーオフを何度も経験しているベテランがチームにいることは、ラヴィーンやブーチェビッチにとっても心強いはずだ。

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