2021.11.26

『Bleacher Report』のU24選手ランキングが更新…1位に輝いたのは?

『Bleacher Report』が発表したU24ランキングで1位に輝いたのは?[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 米大手スポーツメディア『Bleacher Report』は、NBAの2021-22シーズン開幕直後にリーグの未来を担う若手選手にスポットライトを当てた24歳以下のパワーランキングを発表した。

 このランキングは、選手の総合的な実績や受賞歴、リーグ内での評判などをもとに作成されている。しかし、序盤戦を終えて、大きな成長が垣間見える選手と期待値ほどのパフォーマンスを発揮できていないプレーヤーで、勢力は二分。

 そこで『Bleacher Report』は第1弾のリストを入れ替え、現状を考慮した改良版のランキングを発表した。

前回1位のドンチッチを抑えて首位に立ったのは…

 前回1位のルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)は、2位に降格。今シーズンはボール変更の影響もあってか、シュートタッチが芳しくなく、フィールドゴール成功率やフリースロー成功率は昨シーズンを下回っている。それでも、ボストン・セルティックス戦では決勝のブザービーターを沈めるなど、要所で存在感を発揮。また、膝と足首の問題で欠場した3試合、マーベリックスは白星を挙げることができず、ドンチッチ不在の影響が垣間見えた。しかし、次のNBAを背負うプレーヤーであるという絶対的な評価は変わらず、クオリティが再び向上すれば、1位へ返り咲く可能性は十分にある。

ドンチッチはシュート成功率が低下し、ランキング2位に[写真]=Getty Images


 そんなドンチッチを抑えたのが、メンフィス・グリズリーズをけん引する司令塔、ジャ・モラントだ。開幕時に4位評価だった背番号12は、3シーズン目にして才能が本格的に開花。モラントはロサンゼルス・レイカーズ戦での40得点を含め、この1カ月で30得点超を6度も記録しており、今シーズンは得点、リバウンドともに成長。とりわけ、3ポイントシュートには大幅な改善が見受けられ、アテンプトは昨シーズン比で1本近く増加し、成功率も5パーセント以上アップしている。現状のパフォーマンスが継続すれば、オールスター初選出は確実だろう。

モラントは3年目に入って才能が開花。ランキング1位に立った[写真]Getty Images


 3位以下にはラメロ・ボール(シャーロット・ホーネッツ)、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)と、コートで存在感を放つ2年目の選手がランクインし、続く5位にもタイリース・マキシー(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)が登場。マイシーは得点、アシスト、リバウンド、シュート成功率の全カテゴリーで飛躍的な成長を見せ、ベン・シモンズ不在のシクサーズの原動力に。初回のランキングから10位ものステップアップを見せる今シーズンのブレイクプレーヤーは、スポーツベッティングサイト『SBD』のMIPランキングでもトップ10に名を連ねている。

ラメロ・ボールら2年目の選手も上位にランクインしている[写真]=Getty Images


 また、今年はルーキーたちの評価も高く、7位にエバン・モブリー(クリーブランド・キャバリアーズ)、11位にスコッティ・バーンズ(トロント・ラプターズ)、14位にケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)、20位にフランツ・ワグナー(オーランド・マジック)、24位にデイビオン・ミッチェル(サクラメント・キングス)と、上位24名に全5選手がリストアップ。『Bleacher Report』は今シーズンのルーキーを高く評価しており、NBAの波に乗り切れていないジェイレン・グリーン(ヒューストン・ロケッツ)とジェイレン・サッグス(マジック)もランキング入りは時間の問題と考えいるようだ。

今年のドラフト3位、モブリーが早くも高評価を受けた[写真]=Getty Images


 そのかたわらで、序盤のスロースタートが影響してか、若手スター選手の筆頭が軒並みランキングを落とした。ジェイソン・テイタム(セルティックス)は2位から8位、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)は3位から9位、シェイ・ギルジアス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)は10位から23位へとそれぞれ降格。テイタムは直近5試合中4試合で30点オーバーをマークし、復調の兆しが見え始めたが、それ以前の不調が影響する結果に。一方、ヤングは得点数、アシスト数ともに昨シーズンの水準をキープし、3ポイントを含むフィールドゴール成功率はキャリアハイを更新中。チームも6連勝とムードは上向いており、ルール変更の煽りは受けているものの、次回の更新時にはまた上位トップ5まで順位を戻すものと思われる。

 なお、今回のランキングでは、今シーズン未だプレータイムのないザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)、そして当面の間、離脱が確定しているマイケル・ポーターJr.(デンバー・ナゲッツ)とコリン・セクストン(クリーブランド・キャバリアーズ)が除外されている。

 果たして、レギュラーシーズン終了時、このランキングはどのように変動しているのだろうか。 

 文=Meiji

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