2022.02.12

デッドラインに獲得したホワイトをセルティックスGMが期待「完璧にフィットします」

トレードデッドラインにスパーズから加わったホワイト[写真]=Getty Images
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 昨季まで7シーズン連続でプレーオフへ進出しているボストン・セルティックスは、2月11日(現地時間10日、日付は以下同)のデッドラインに3つのトレードを断行した。

 そこでデニス・シュルーダージョシュ・リチャードソン、エネス・フリーダムらを放出し、サンアントニオ・スパーズからデリック・ホワイト、ヒューストン・ロケッツからダニエル・タイスを獲得。

 タイスは昨季途中まで約4シーズン所属していたビッグマンで、約1年ぶりにセルティックスへ復帰。ホワイトは新加入ではあるものの、イメ・ユドーカHC(ヘッドコーチ)はスパーズ時代のアシスタントコーチであり、ジェイソン・テイタムジェイレン・ブラウンマーカス・スマートとは2019年のFIBAワールドカップにアメリカ代表として出場した元チームメートたちであり、セルティックスの指揮官と主力選手たちとは共に戦った経験があった。

 セルティックスのバスケットボール運営部門代表兼ゼネラルマネージャー(GM)を務めるブラッド・スティーブンズは、12日にオンラインで行なった会見でホワイト獲得についてこう話していた。

「我々はここ数年、デリックがこのチームのベストプレーヤーたちとうまくフィットすると思っていました。彼は優秀なディフェンダーです。オフェンスでは何度も正しいプレーを見せています。彼が気にかけているのは勝利すること。そのためなら何だってする選手です。ディフェンスでは身体を張って動き続けて(相手選手の)ショットを阻んでいます。本当に、勝利することにインパクトを与えてくれる選手です」。

 今季でキャリア5シーズン目のホウィトは、ここまで平均14.4得点3.5リバウンド5.6アシストを記録。27歳のガードについて、スティーブンズは「このチームのベストプレーヤーたちと完璧にフィットします」と期待を寄せていた。

 そうして迎えた12日のデンバー・ナゲッツ戦。ホワイトはベンチから28分26秒出場して15得点6リバウンド2アシストを残して早速108-102の勝利に貢献。

 この試合ではテイタムが24得点6リバウンド5アシスト3スティール、スマートが22得点5リバウンド7アシスト5スティール、ロバート・ウィリアムズ3世が15得点16リバウンド2スティール3ブロック、ブラウンが12得点7リバウンド4アシストを残した。

 一時はプレーイン・トーナメント進出圏外へ沈んでいたセルティックスだが、この勝利で今季最長の7連勝とし、イースタン・カンファレンス7位(32勝25敗)まで順位を上げてきた。

 リーグ2位のディフェンシブ・レーティング(105.1)を誇るセルティックスが、ホワイトとタイス獲得を機にさらに勢いを加速させていく可能性は十分あるだろう。

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