2022.02.25

日本時間26日から後半戦が幕を開けるウィザーズ…指揮官が八村塁のメリットを語る

後半戦に臨むウィザーズの八村[写真]=Getty Images
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 2月25日(現地時間24日、日付は以下同)。オールスターブレイクが終わり、ワシントン・ウィザーズは26日のサンアントニオ・スパーズ戦に向けてチーム練習を行なった。

 イースタン・カンファレンス11位のウィザーズ(27勝31敗)は、今季チームトップの平均23.2得点6.6アシストを誇るブラッドリー・ビールが左手首のケガのためレギュラーシーズン残り試合の欠場が決まっており、エース不在で後半戦の24試合を戦うこととなる。

 そのスパーズ戦ではトーマス・ブライアント(右足首捻挫)の出場が未定で、クリスタプス・ポルジンギスは右膝の骨挫傷により欠場となるため、センターがダニエル・ギャフォードのみとなる可能性もある。

 そんななか、この日のチーム練習後にウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチ(HC)は、八村塁のポジションをオフェンスとディフェンスで分ける“クロスマッチ”について「攻防両面でメリットがある」と切り出し、こう話していた。

「ディフェンスでは(塁は)フィジカルさもサイズもあるから、相手のビッグマンによっては問題なく対抗できる。ポストでミスマッチになる心配がないので、1対1を任せられる。彼がディフェンスで4番(パワーフォワード)を務めている時は1番(ポイントガード)から4番までスイッチして、相手のガード陣を止められる。だからラインナップに柔軟性をもたらして、相手オフェンスが長所を活かせなくなるんだ。

 例えば相手の長所がピック&ロールで、(塁がいれば)ボールハンドラーにもスクリナーにもサイズで対抗して(オール)スイッチすることができる。そうすればローラーにもサイズ負けしないし、相手はスペースが作りにくくなるんだ。ローラーにタグ(ヘルプ)を付ける必要がなくなるから、タグした選手が元の位置に戻ってクローズアウトする必要もなくなる。スイッチできれば、常にマンツーマンでいられる」。

 昨季も複数のポジションをガードしていた八村は、ルーキーシーズンからセンターとして起用された実績もあり、スイッチディフェンダーとしても期待がかかる。

 今季はここまで全18試合でベンチスタートで、平均18.3分8.9得点3.3リバウンド1.0アシスト。だがオールスター前最後の試合となった18日のブルックリン・ネッツ戦ではシーズンハイの20得点を残しており、得点面における貢献も見逃せない。

「オフェンス面では(塁は)主に4番を務めているが、彼は今、両方こなせるようになった。ディフェンスでは(センターの)範囲、オフェンスでは4番としての役割を全て把握してきたので、躊躇せずにプレーできるようになってきた。どんどん慣れて、オフェンスでもっと安定したプレーにつながると良いね」と指揮官は語る。

 この日イースト10位のアトランタ・ホークスがシカゴ・ブルズに敗れたことで、ウィザーズとのゲーム差は0.5に縮まった。今後はプレーイン・トーナメント進出に向けて激しい戦いが待ち受けているだけに、八村の攻防両面における貢献はウィザーズが浮上するうえで不可欠と言っていいだろう。

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