2022.05.11

終盤に逆転して第4戦を制したカリー「僕らには勝てるチャンスがあると思っていた」

第4戦勝利の立て役者となったカリー[写真]=Getty Images
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 5月10日(現地時間9日、日付は以下同)に行なわれたメンフィス・グリズリーズとゴールデンステイト・ウォリアーズによるウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第4戦は、ホームのウォリアーズが101-98で競り勝った。

 この日ウォリアーズはスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たことで、試合開始2時間前にコートサイドへ立てないことが発覚し、マイク・ブラウンAC(アシスタントコーチ)が指揮を執ることとなった。

 グリズリーズは1試合の出場停止処分からディロン・ブルックスが復帰も、オールスターガードのジャ・モラントが右ひざの骨挫傷により欠場。それでも、21得点5リバウンド2スティール5ブロックを残したジャレン・ジャクソンJr.や先発ポイントガードを務めたタイアス・ジョーンズ(19得点6リバウンド5アシスト)、カイル・アンダーソン(17得点8リバウンド)らが奮戦してリードしていく。

 ウォリアーズは15本連続で3ポイントをミスするなどショットが不振のなか、7点ビハインドで迎えた最終クォーターに39-29と巻き返す。最後の12分間で18得点を奪ったステフィン・カリーのフリースローで残り45.7秒に初のリードを奪い、そのまま逃げ切ることに成功。

 カンファレンス・ファイナル進出まであと1勝としたウォリアーズでは、カリーがゲームハイの32得点に5リバウンド8アシスト、アンドリュー・ウィギンズが17得点10リバウンド2ブロック、クレイ・トンプソンが14得点7リバウンド2ブロック、ジョーダン・プールが14得点6リバウンド5アシスト、オットー・ポーターJr.が12得点をマーク。

「僕らにはまだこの試合で勝てるチャンスがあると思っていたよ。決められると思えるショットを放ち、アグレッシブにプレーして、ボールをしっかりケアすること。僕らはその全てをこなしたんだ」。

 勝利の立て役者となったカリーは試合後にそう語り、シリーズ3勝目をあげたことを喜んでいた。カリーはチームが記録した101得点のうち、得点とアシストで実に50得点に絡んでおり、クラッチタイム(試合時間残り5分で5点差以内)で10-8と1人でグリズリーズを上回った。

 試合終盤にジャクソンJr.の3ポイントを見事防いだドレイモンド・グリーン(11リバウンド5アシスト)は、翌11日に自身のポッドキャスト番組「The Draymond Green Show」でグリズリーズへこう話していた。

「ミネソタ・ティンバーウルブズではない。相手はもはやあのチームじゃないんだ。今お前らが対戦しているのはゴールデンステイト・ウォリアーズだ」

「これはチャンピオンシップレベルのバスケットボールなのさ。俺たちはそれをやっているのさ」

 12日にメンフィスで行なわれるシリーズ第5戦も、モラントは欠場することが発表されており、グリズリーズは窮地に陥っている。はたして、ウォリアーズは必死の形相で向かってくる相手を下してシリーズ突破を決めることができるのか。次戦も注目の一戦となりそうだ。

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