2022.05.19
4月28日(現地時間27日、日付は以下同)に行なわれた、デンバー・ナゲッツとゴールデンステイト・ウォリアーズによるシリーズ第5戦は、3勝1敗で王手をかけたウォリアーズがシリーズを締めくくるべく、“デスラインナップ”を先発起用。クレイ・トンプソン、ジョーダン・プール、アンドリュー・ウィギンズ、ドレイモンド・グリーンに、これまでの4戦でベンチスタートだったステフィン・カリーをスターターに加え、このシリーズ序盤に絶大な効果を見せてきた布陣で臨んだ。
もっとも、試合は第3クォーターを終えてアウェイのナゲッツが8点をリード。第4クォーター最初のポゼッションでトンプソンがジャンパーを沈めて6点差に詰め寄るも、両チームは7点差以内の激戦を演じた。
だがウォリアーズは残り約2分から相手を突き放した。ナゲッツはニコラ・ヨキッチが残り2分26秒にジャンパーを沈めて90-90に追いついたものの、ウォリアーズはそこからゲイリー・ペイトン2世とカリーのレイアップで4点差をつける。その後ヨキッチのショットで2点差になるも、ペイトン2世が残り約1分に貴重な3ポイントを放り込み、最終スコア102-98でウォリアーズに軍配。
この試合でカリーは5本の3ポイント成功を含む30得点に5リバウンド5アシスト2スティール、トンプソンが15得点9リバウンド3アシスト4スティール、ペイトン2世が15得点2スティール、ウィギンズが12得点5リバウンド、グリーンが11得点6アシスト3ブロックをマーク。
ウォリアーズが4勝1敗とし、ナゲッツとのシリーズに幕を下ろし、カンファレンス・セミファイナル進出。次のラウンドではメンフィス・グリズリーズとミネソタ・ティンバーウルブズの勝利チームと対決することとなる。
この試合でカリーは第4クォーターだけで11得点を稼ぎ出し、シリーズ突破へと導く殊勲者に。トンプソンは“スプラッシュ・ブラザー”の相棒をこう称えていた。
「彼がこのチームのリーダーで、最古参選手であり、MVPなのさ。彼がいなかったら、違った人生になっていた。ステフ・カリーは唯一無二の存在なのさ」。
今からほんの3年前。ウォリアーズは2015年から19年にかけて、5年連続でNBAファイナルまで駆け上がり、3度(15、17、18年)の優勝を成し遂げた。3度の優勝を経験した選手はカリー、トンプソン、グリーン、アンドレ・イグダーラのみながら、カリーの自信が揺らぐことはなかった。
「今夜はなんだか不思議な感じだった。僕らはしばらく、この場(プレーオフ)にいなかったからね。僕らは心底この舞台へ戻ってきたかったんだ。でも僕らはこの舞台でどうすべきか今でも覚えているよ。それが気持ちいいということもね」。
ウォリアーズはシリーズ全体で平均118.0得点にフィールドゴール成功率51.5パーセント、3ポイント成功率42.2パーセントという高確率を残しており、カリー(平均28.0得点)、トンプソン(同22.6得点)、プール(同21.0得点)と、3選手が平均20得点超えを記録。
このチームの主要選手たちが健康体を維持している限り、やはりウォリアーズを優勝候補から除外することはできないことが改めて証明されたシリーズだったと言えるだろう。
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