2022.04.29
ゴールデンステイト・ウォリアーズは4月19日(現地時間18日、日付は以下同)に行なわれたデンバー・ナゲッツとのプレーオフ ファーストラウンド第2戦を126-106で勝利し、シリーズ2連勝を飾った。
この第2戦ではベンチスタートのステフィン・カリーがゲームハイの34得点を奪ったほか、ジョーダン・プールが29得点5リバウンド8アシスト2スティール、クレイ・トンプソンが21得点、アンドリュー・ウィギンズが13得点8リバウンド、ドレイモンド・グリーンが6アシスト2スティールをマーク。
ナゲッツはニコラ・ヨキッチも含め、グリーンとのマッチアップで苦しめられているほか、ウォリアーズが送り出す“デスラインナップ”によって主導権を握られているというのが現状だ。
3シーズンぶりにプレーオフの舞台へ戻ってきたウォリアーズがスモールラインナップとして送り込む5選手はカリー、プール、トンプソン、ウィギンズ、グリーン。2015年から19年にかけて5年連続でNBAファイナルへ進出し、3度(15、17、18年)の優勝を手にしてきたこのチームは、重要な試合や状況で相手を窒息させる布陣を用いてきた。
15年はカリー、トンプソン、グリーンにアンドレ・イグダーラ、ハリソン・バーンズ(現サクラメント・キングス)、17、18年はバーンズに代わってケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)が入り、コート上の5選手全員が複数のポジションをガードできるほか、ハンドラーを務めてプレーメーキングも可能なオールラウンドな布陣で相手に的を絞らせずに混乱をもたらしてきた。
今季の5選手は結成してから日は浅いものの、これまでの2戦で約10分間のみながら、ナゲッツを42-14と圧倒しており、オフェンシブ・レーティングで204.3、ディフェンシブ・レーティングでも75.0と、攻防両面で驚異的な数値を残している。
ナゲッツのマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は「問題なのはそのうち3選手(カリー、トンプソン、プール)が30、40得点する力があるということ。そんな選手が3人もいるんだ。しかも彼らは、互いのためにパスをして、動き回って、プレーメイキングも見事にこなしてしまうんだ」ともらしている。
最新版のデスラインナップについて、トンプソンは試合後にこう話していた。
「あのラインナップでベストなことは、僕ら皆がそれぞれユニークさを持ち込んでいることにあると思う。ステフはもちろん、ピック&ロールでとんでもない選手だし、キャッチ&シュートも信じられない男だ」
「ジョーダンはボールを手にしてストップ&ポップする能力があり、まるでベイビー・ステフのような男でね」
「で、僕はキャッチ&シュートの男。ウィグはリム周りですごく有能だし、リムへのアタックもうまくて、今シーズンはキャッチ&シュートの面でも最高なんだ。そしてドレイモンドはプレーメイクし、ディフェンスではかじ取り役を務めてくれる。僕ら全員をひとまとめにする接着剤みたいなものなのさ」
ここまで2試合を終えて、カリー、トンプソン、プールの3人はフィールドゴール成功率55.9パーセント(52/93)、3ポイント成功率51.0パーセント(26/51)と絶好調。
はたして、この勢いが22日に敵地で行なわれる第3戦以降も持続できるのか。もしこのまま3選手が面白いようにショットを決めるのであれば、脅威以外の何物でもない。
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