2022.04.21

ウォリアーズの“デスラインナップ”をトンプソンが語る「あの布陣でベストなことは…」

シリーズ平均20.0得点を誇るトンプソン[写真]=Getty Images
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 ゴールデンステイト・ウォリアーズは4月19日(現地時間18日、日付は以下同)に行なわれたデンバー・ナゲッツとのプレーオフ ファーストラウンド第2戦を126-106で勝利し、シリーズ2連勝を飾った。

 この第2戦ではベンチスタートのステフィン・カリーがゲームハイの34得点を奪ったほか、ジョーダン・プールが29得点5リバウンド8アシスト2スティール、クレイ・トンプソンが21得点、アンドリュー・ウィギンズが13得点8リバウンド、ドレイモンド・グリーンが6アシスト2スティールをマーク。

 ナゲッツはニコラ・ヨキッチも含め、グリーンとのマッチアップで苦しめられているほか、ウォリアーズが送り出す“デスラインナップ”によって主導権を握られているというのが現状だ。

 3シーズンぶりにプレーオフの舞台へ戻ってきたウォリアーズがスモールラインナップとして送り込む5選手はカリー、プール、トンプソン、ウィギンズ、グリーン。2015年から19年にかけて5年連続でNBAファイナルへ進出し、3度(15、17、18年)の優勝を手にしてきたこのチームは、重要な試合や状況で相手を窒息させる布陣を用いてきた。

 15年はカリー、トンプソン、グリーンにアンドレ・イグダーラハリソン・バーンズ(現サクラメント・キングス)、17、18年はバーンズに代わってケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)が入り、コート上の5選手全員が複数のポジションをガードできるほか、ハンドラーを務めてプレーメーキングも可能なオールラウンドな布陣で相手に的を絞らせずに混乱をもたらしてきた。

 今季の5選手は結成してから日は浅いものの、これまでの2戦で約10分間のみながら、ナゲッツを42-14と圧倒しており、オフェンシブ・レーティングで204.3、ディフェンシブ・レーティングでも75.0と、攻防両面で驚異的な数値を残している。

 ナゲッツのマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は「問題なのはそのうち3選手(カリー、トンプソン、プール)が30、40得点する力があるということ。そんな選手が3人もいるんだ。しかも彼らは、互いのためにパスをして、動き回って、プレーメイキングも見事にこなしてしまうんだ」ともらしている。

 最新版のデスラインナップについて、トンプソンは試合後にこう話していた。

「あのラインナップでベストなことは、僕ら皆がそれぞれユニークさを持ち込んでいることにあると思う。ステフはもちろん、ピック&ロールでとんでもない選手だし、キャッチ&シュートも信じられない男だ」

「ジョーダンはボールを手にしてストップ&ポップする能力があり、まるでベイビー・ステフのような男でね」

「で、僕はキャッチ&シュートの男。ウィグはリム周りですごく有能だし、リムへのアタックもうまくて、今シーズンはキャッチ&シュートの面でも最高なんだ。そしてドレイモンドはプレーメイクし、ディフェンスではかじ取り役を務めてくれる。僕ら全員をひとまとめにする接着剤みたいなものなのさ」

 ここまで2試合を終えて、カリー、トンプソン、プールの3人はフィールドゴール成功率55.9パーセント(52/93)、3ポイント成功率51.0パーセント(26/51)と絶好調。

 はたして、この勢いが22日に敵地で行なわれる第3戦以降も持続できるのか。もしこのまま3選手が面白いようにショットを決めるのであれば、脅威以外の何物でもない。

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