2022.06.27
3月29日(現地時間28日、日付は以下同)のメンフィス・グリズリーズ戦を95-123で落としたゴールデンステイト・ウォリアーズは、ここ7戦で1勝6敗と苦しんでいる。
現在このチームはステフィン・カリーが左足の靭帯捻挫で離脱しており、グリズリーズ戦では2連戦の2日目ということもあり、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、オットー・ポーターJr.を休養。そうした中で、ジョーダン・プールが25得点5リバウンド、モーゼス・ムーディーが18得点2スティール2ブロック、ジョナサン・クミンガが15得点7リバウンド4アシスト2ブロック、アンドリュー・ウィギンズが10得点6リバウンドを残した。
48勝28敗のウォリアーズはウェスタン・カンファレンス3位にいるため、残り6試合で全敗でもしない限り、プレーオフには進出できるだろう。4月17日から幕を開けるプレーオフで、2018年以来となる覇権奪取を目指していくこととなる。
ウェストにはフェニックス・サンズやメンフィス・グリズリーズ、ユタ・ジャズにダラス・マーベリックスといった強敵がそろっており、ウォリアーズがベストメンバーで臨めたとしても、4戦先勝のシリーズを勝ち上がることは簡単なことではない。
もっとも、グリズリーズ戦を終えた後の会見で、先発センターのケボン・ルーニーの口から「僕らがプレッシャーを感じるとは本当に思えないね」という、意外な言葉が飛び出した。
「このチームにいる多くの選手たちはプレーオフを経験したことさえないんだ。プレッシャーというのがどんなものなのかさえ知らないのさ。僕らは若いグループで、まだ本当の試練というものを経験していない」。
ウォリアーズは2015年から19年にかけて、5年連続でウェストを制してNBAファイナルへと勝ち進み、3度の優勝(15、17、18年)を手にした。だが今季のロースターで19年のファイナルをプレーしたのはカリー、トンプソン、グリーン、アンドレ・イグダーラ、ルーニーのみ。
ウィギンズやネマニャ・ビエリツァ、ポーターJr.にはプレーオフ経験があるものの、カンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだことはなく、プールやクミンガ、ムーディーといった選手たちにとっては今年が初のポストシーズンとなる。
「僕らはあのプレッシャーを体験してはいない。依然として楽しんでプレーしているし、練習することが大好きでね。それは(チームとしての)若さなんだ。プレッシャーではなく、僕らはどうすれば勝てるかを見つけ出さないといけない。チーム一丸となり、正しいケミストリーを構築しなきゃならないんだ。このチームにはそういう選手たちとそれを伝授するリーダーがいると僕は思っている」とルーニー。
スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の下、ウォリアーズにはカリー、トンプソン、グリーン、イグダーラという経験豊富なベテラン陣と、そのつなぎ役としてルーニーがおり、彼らが若手選手たちを初のポストシーズンへ連れていくこととなる。
はたして、若返りに成功したウォリアーズは3シーズンぶりの返り咲きが濃厚なプレーオフでどこまで勝ち上がることができるのか。ベテラン陣の活躍はマストながら、若手たちのパフォーマンスにも注目していきたい。
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