2022.07.29
3月29日(現地時間28日、日付は以下同)に行なわれたメンフィス・グリズリーズ戦。ゴールデンステイト・ウォリアーズは95-123で敗れて3連敗。ここ7戦で1勝6敗とした。
この日は2連戦の2日目ということもあり、左足の靭帯捻挫で離脱しているステフィン・カリーに加えて、ケガのマネジメントのためクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、オットー・ポーターJr.が欠場。
ジョーダン・プールがゲームハイの25得点に5リバウンド、モーゼス・ムーディーが18得点2スティール2ブロック、ジョナサン・クミンガが15得点7リバウンド4アシスト2ブロック、アンドリュー・ウィギンズが10得点6リバウンドを残すも、リーグ最高級の選手層を誇るグリズリーズの前に黒星を喫した。
とはいえ、この試合で背中を痛めていたアンドレ・イグダーラが約7週間ぶりに復帰したことは朗報と言っていいだろう。38歳の大ベテランは15分38秒コートに立ち、6得点3リバウンド2アシストと、まずまずのプレーを見せた。
今季最低1試合に出場した選手たちの中で、イグダーラよりも年上なのは41歳のユドニス・ハズレム(マイアミ・ヒート)と40歳のジョー・ジョンソン(ボストン・セルティックスと10日間契約/現無所属)のみ。だがハズレムは11試合の出場で平均5.5分、ジョンソンが1試合の出場で1分57秒のため、イグダーラは今季最年長の実働選手と言っても過言ではない。
「僕は38歳なんだ。NBAで38歳の選手がプレーできていることなんてそう多くはない。こうしてコートへ出て仲間たちを助けることができるんだから僕はすごく幸運だ。(試合に敗れて)タフな夜ではあるけど、楽しいこともあった。いくつか良いことも見れたし、悪いこともあった」。
イグダーラは試合後にそう切り出し、さらに「コートへ立ったことで、僕は今、言葉で話せることができるほど、本当に良いと思えることがいくつか見えた。コートへ出て一緒に戦っていないと話すのが難しいこともあるからね。今ならちょっとだけど彼ら(チームメートたち)へ掘り下げて話していけるよ」と続けた。
今季でキャリア18シーズン目のイグダーラは、2013-14から18-19までの6シーズンをウォリアーズでプレーしており、主にシックスマンとして活躍してきた。15年から19年まで5年連続でNBAファイナルへ進んでおり、15年の優勝ではファイナルMVP、17、18年の優勝にも主力として貢献。そのイグダーラは現状のチームについてこう話している。
「このチームはボールプレッシャーや、ファウルする時に悪い習慣が出てしまってディフェンス面で苦しんでいるように思う。ファウルしてはいけない時、ボールを阻止することにかけても苦しんでいる」
「僕は(ディフェンス時に)オンボールかオフボールかに限らず、正しいポジションにいるという青写真を皆に見せることができたと思う。それがこの数週間に、チームが数多くの失点を与えていた要因だったから」
グリズリーズ戦に出場した選手たちのうち、イグダーラと18-19シーズンまでにプレーしたことがあるのはケボン・ルーニーとデイミオン・リーのみ。プールやウィギンズ、クミンガといった選手たちは今もなおゲームを学んでいる最中だけに、経験豊富なイグダーラのようなベテランがコートへ戻ってきたことは大きな助けとなるはず。
4月17日から幕を開けるプレーオフまで時間は限られているものの、試合と練習をとおしてイグダーラがウォリアーズの選手たちへ与えられることは決して少なくはないだろう。
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