2022.06.20
5月19日(現地時間18日、日付は以下同)に幕を開けたウェスタン・カンファレンス・ファイナルは、ゴールデンステイト・ウォリアーズがダラス・マーベリックスを相手に112-87で快勝を収めた。
「全体的に見て、今夜は見事なディフェンスだった。このチームには今シーズン、リーグ2位のディフェンスがある。我々はディフェンスにプライドを持っている。皆がドレイモンド(グリーン)を頼りにしている。ドレイモンドがこのチームの雰囲気を作り出しているんだ。今日は選手たちがいいディフェンスを見せてくれた。だが我々が気を緩めることはできない」。
スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の言葉どおり、レギュラーシーズンでリーグ2位のディフェンシブ・レーティング(106.6)を残したウォリアーズはマブスのフィールドゴール成功率を36.0パーセント(31/86)、3ポイント成功率を22.9パーセント(11/48)に抑え込んでみせた。
チームのヴォーカルリーダー、ドレイモンド・グリーンはコート狭しと暴れ回り、自身がついた相手選手のフィールドゴールを15投中成功わずか4本(成功率26.7パーセント)、3ポイントにいたっては9本すべてミスへと追い込んだ。
また、メンフィス・グリズリーズとのシリーズ第6戦で、ボールハンドラーのタイアス・ジョーンスへフルコートでプレッシャーをかけ続けたアンドリュー・ウィギンズは、この試合でルカ・ドンチッチを徹底マーク。
今年のプレーオフでリーグ2位となる平均31.5得点に10.1リバウンド6.6アシスト1.9スティールを記録していたドンチッチは、ウォリアーズの前にフィールドゴール成功率33.3パーセント(6/18)の計20得点と、いずれも今プレーオフでワーストの成績に抑え込まれ、7ターンオーバーも犯してしまった。
27歳のウィギンズは「僕は自分がまだ若いんだと感じるね。疲れすぎることもない。集中しているし、やる気も十分ある。僕のプレーでこのチームがもっと良くなるのを助けられるなら、自分にはもっとできるんだとやる気がわいてくるんだ」と語る。
ドンチッチとのマッチアップでフィールドゴール成功率45.5パーセント(5/11)に3ターンオーバーを誘発させたウィギンズを、クレイ・トンプソンは絶賛していた。
「だから彼が(2014年のドラフト)1位指名なのさ。アスレティック能力や(手足の)長さ、それにタイミングというのは教えられることじゃない。世界で本来の彼のことを認識してくれることがうれしいね。彼はすばらしいウィングプレーヤーなんだ。彼はこれから先の10年間もこんな活躍をしていくさ」。
ウォリアーズではステフィン・カリーがいずれもゲームハイとなる21得点12リバウンドに4アシスト、ウィギンズが19得点5リバウンド3アシスト、ジョーダン・プールが19得点、トンプソンが15得点5リバウンド4アシスト2ブロック、グリーンが10得点9リバウンド2スティール、ケボン・ルーニーとオットー・ポーターJr.がそれぞれ10得点と、計7選手が2ケタ得点を残した。
好スタートを切ったウォリアーズだが、21日の第2戦に向けて、トンプソンが「彼らが金曜(日本時間の土曜)に巻き返してくると僕らは予想している。だってこれは1試合にすぎないからね。今はいい気分だけど、彼らは前のラウンド(カンファレンス・セミファイナル)で0勝2敗から勝ち上がってきたのだから」と気を引き締めた。
はたして、第2戦でウォリアーズはホームのチェイス・センターで2連勝を飾ることができるのか。それとも、マブスがアウェイで1勝してシリーズを五分にするのか。両チームが繰り広げる次戦の攻防も必見だ。
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