2022.08.08
今夏のオフシーズンは、2019年のドラフト組にとってはルーキー契約の延長契約を結ぶ資格を手にすることから、注目を集めている。
なかでも今季オールスターに初選出され、MIP(最優秀躍進選手賞)にも選ばれたジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ/1巡目全体2位)はマックス額で延長契約を結ぶことが確実視されている。
また、今季オールスター入りしたクリーブランド・キャバリアーズのダリアス・ガーランド(1巡目全体5位)、ニューヨーク・ニックスのRJ・バレット(1巡目全体3位)、マイアミ・ヒートのタイラー・ヒーロー(1巡目全体13位)も延長契約を手にすることが予想できる。
そして気になるのは全体1位でニューオーリンズ・ペリカンズから指名されたザイオン・ウィリアムソンだろう。キャリア2シーズン目でオールスターに選ばれた公称198センチ128キロの巨漢は、キャリア平均25.7得点7.0リバウンド3.2アシストを残す21歳のスター選手なのは間違いない。
だが毎シーズン、ケガのため欠場を余儀なくされており、今季はオフに骨折した右足のリハビリと回復に時間を要してしまい、1試合も出場できなかった。
もっとも、バスケットボール運営部バイス・プレジデントのデイビッド・グリフィンは先日出演したポッドキャスト番組『The Ryen Russillo Podcast』で「重大な決断ではない。これはいたって簡単な決断だ。あの若者がプレーしている時というのは歴史的に見ても良いんだ。彼はマックス額にふさわしい選手。簡単なこと」と発言。
そして6月12日(現地時間11日、日付は以下同)には本人が口を開いた。この日ニューオーリンズで開催されていたキャンプで、ザイオンは会場に集まった記者たちの前でこのように話していた。
「僕は是非ともここにいたい。隠すほどのことじゃない。ここ最近で、自分にできることは本当に何もない。ただ、僕はこのコミュニティにおける柱になりたいんだ」。
今季ペリカンズはザイオンが全休したものの、ウィリー・グリーン新HC(ヘッドコーチ)の下、ブランドン・イングラムやヨナス・バランチュナス、途中加入のCJ・マッカラムといった選手たちがチームを引っ張り、プレーイン・トーナメントを勝ち抜いてプレーオフへ進出。すでにほとんどの選手たちが来季も契約下にいることから、ペリカンズはザイオンが健康体を取り戻して戦列に加わることで“最高の補強”となる。
チームのフロントと本人のコメントを見る限り、両者は相思相愛のため、ペリカンズは今夏ザイオンとマックス額となる5年1億8100万ドル(約242億5400万円)という超巨額契約を結ぶ可能性が高いと言えるだろう。
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