2022.06.13
5月27日(現地時間26日、日付は以下同)。ニューオーリンズ・ペリカンズは、ザイオン・ウィリアムソンへ制限なしにプレーする許可が下りたことを発表した。
今季ペリカンズは1勝12敗という苦しいスタートを切るも、ブランドン・イングラムを中心に徐々に巻き返し、今年2月のトレードでポートランド・トレイルブレイザーズからCJ・マッカラムやラリー・ナンスJr.を獲得して戦力増強に成功。
ウェスタン・カンファレンス9位の36勝46敗でレギュラーシーズンを終えると、プレーイン・トーナメントでサンアントニオ・スパーズ、ロサンゼルス・クリッパーズを相次いで撃破し、4シーズンぶりにプレーオフへ返り咲いた。
第1シードのフェニックス・サンズを相手に、イングラムとマッカラムに加えてヨナス・バランチュナスやナンスJr.、ジャクソン・ヘイズ、さらには新人トリオのハーバート・ジョーンズ、トレイ・マーフィー三世、ホセ・アルバラードが奮戦。2勝4敗でファーストラウンド敗退となったものの、新任ウィリー・グリーンHC(ヘッドコーチ)の下で上出来と言っていいシーズンを送った。
もっとも、ザイオンはオフシーズンのワークアウト中に負った右足の骨折から復帰できず。昨季平均27.0得点7.2リバウンド3.7アシストにフィールドゴール成功率61.1パーセントを残した21歳のフォワードは、今季全休となっていた。
ザイオンは今年4月に入ってからチームスタッフやベンチプレーヤーたちとフルコートの5対5をプレーするまで復帰に向けて前進していたものの、コートへ復帰することができずに今季を終えることに。
「サイドラインから見るなんて最悪さ。僕はただコートへ出たい。(このチームの)ポテンシャルを見ているからね。僕らにはすばらしいピースがたくさんそろっている。コートへ出て彼らとプレーするのが楽しみなんだ」と語っていたザイオンが、今季プレーオフ出場を飾ったペリカンズの選手たちとコート上で共演するのは来季までお預けとなった。
このチームで今夏制限なしフリーエージェント(FA)になるのはトニー・スネルくらいで、来季契約がチームオプションのアルバラードはチーム側が行使することが予想されているだけに、ペリカンズは来季ザイオンが加わることで大幅に戦力アップする可能性を秘めている。
今後ザイオンは来季に完全復活してコートでプレーすべく、オフシーズンを過ごしていくこととなる。この夏にはルーキー契約のマックス額となる5年1億8600万ドル(約234億3600万円)という延長契約を結ぶ資格を手にするだけに、今後の動向にも注目していきたい。
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