2022.05.07
フェニックス・サンズの3勝2敗で迎えたニューオーリンズ・ペリカンズとのプレーオフ ファーストラウンド第6戦が4月29日(現地時間28日、日付は以下同)に行なわれた。
サンズはハムストリングの張りのため3戦連続で欠場していたデビン・ブッカーが復帰。だが追い込まれたペリカンズはCJ・マッカラム、ブランドン・イングラム、ラリー・ナンスJr.の踏ん張りで、前半を終えて58-48と10点リードで折り返す。
だがこの日は来月37歳を迎える大ベテラン、クリス・ポールが後半だけで23得点をもぎ取る大暴れを見せ、サンズが同点9度、リードチェンジ22度に及ぶ激戦に115-109で終止符を打ち、4勝2敗でシリーズを制した。
「どうしてそうなったのかは分からないな。たぶん、ハーフタイムの時に、自分はもうちょっとシュートしないといけないと言ったのかもしれない。でもゲーム全体をつうじて、僕は文字通りゲームを操縦していたんだ」。
ポールは試合後にそう振り返るも、ミドルレンジのプルアップジャンパーにペリメーターからストップ&ジャンパー、左ベースラインからフローター、プルアップの3ポイント、ディフェンス陣の合間を縫って入り込んでプルアップジャンパーを次々と放り込み、終わってみれば14本すべてのショットを成功。
なんとポールはこの試合でフィールドゴール成功率100.0パーセント(14/14)、フリースロー成功率100.0パーセント(4/4)の“パーフェクトゲーム”を披露し、ゲームハイの33得点に5リバウンド8アシストという超絶パフォーマンスを見せた。
サンズではポールのほか、ディアンドレ・エイトンが22得点7リバウンド4アシスト、ミケル・ブリッジズが18得点2スティール、ブッカーとキャメロン・ジョンソンが13得点で勝利に貢献。
『Basketball Reference』によると、プレーオフの1試合で13本以上のショットを放ってノーミスで沈めたのはポールがNBA史上初。『ESPN Stats & Info』によれば、レギュラーシーズンとプレーオフの両方において、この本数を上回るパーフェクトゲームを達成したのは伝説の巨人ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)のみという快挙となった。
このパフォーマンスにはブッカーも「14の14なんて、誰も見たことない。皆にとって初めてのことなんだ」と驚嘆。そのブッカーはフィールドゴール成功率41.7パーセント(5/12)だったものの、残り1分42秒にポールのパスを受けて左ウィングから逆転となる貴重な3ポイントをヒット。
「彼が戻ってきてくれて、本当にうれしい。シリーズをとおして、相手はずっと僕らへプレッシャーをかけてきた。特にこの3戦はタフだったんだ。(あの3ポイントは)左ウィングにいて、相手が忘れていたのか気づいていなかったのかは分からないけど、僕には相手のディフェンスにズレが生じているのが見えたんだ」と、ポールはブッカーの長距離砲が生まれた背景を明かし、エーススコアラーの復帰を歓迎した。
なお、この日ダラス・マーベリックスがユタ・ジャズを98-96で下してこちらも4勝2敗でファーストラウンドを突破。サンズとマブスによるカンファレンス・セミファイナルは、5月3日に幕を開けることとなった。
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