2022.04.24

3試合で計38アシストに2TO…今年のプレーオフでも驚異の安定感を誇るクリス・ポール

驚異的な安定感に加え、最終クォーターの活躍が光るポール[写真]=Getty Images
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「僕は毎回、彼を見るたびに感動している。彼は同じことをしている。試合中ずっと、彼は皆を楽にしてくれるんだ。で、第4クォーターに入って皆がステップアップを望めば、彼はミドルを決め始めて試合を支配してくれるのさ。彼のやっていることは、信じられないに尽きるね」。

 そう語ったのは、フェニックス・サンズジャベール・マギー。今季からサンズへ加入した34歳のビッグマンは、司令塔のクリス・ポールの働きについて最大級の賛辞を送っていた。

 サンズは得点源のデビン・ブッカーを右ハムストリングの張りのため欠くなか、4月23日(現地時間22日、日付は以下同)に行なわれたニューオーリンズ・ペリカンズとのプレーオフ ファーストラウンド第3戦を114-111で競り勝った。

 そしてこの試合で28得点14アシストの大活躍を見せたポールは、第4クォーターだけで19得点の集中砲火。磨き抜かれたミドルレンジジャンパーを沈めるなど殊勲の働きでサンズへシリーズ2勝目(1敗)をもたらしたのである。

 キャリア14度目のプレーオフに出場している36歳の大ベテランは、18日に行なわれたシリーズ第1戦でも、最終クォーターだけで19得点(計30得点7リバウンド10アシスト3スティール)と爆発し、勝利に大きく貢献。

 ポールはこのシリーズ3戦を終えた時点で平均37.1分25.0得点4.0リバウンド12.7アシスト1.7スティールにフィールドゴール成功率54.0パーセントという好成績。ターンオーバーはわずか2本で、ここ2試合に限って見れば計28アシストに0ターンオーバーという驚異的な数字を残している。

「僕はただ、自分のスポットを選んでいるだけ。最終的に、いくつかのショットが決まっただけであり、アグレッシブになろうとしているだけなんだ」。

 ポールはそう謙そんするも、プレーオフというタフなゲームが続くなか、ここまでの数字をたたき出すことは並大抵のことではない。それはポールの持つ経験やプレーメイキング、スキルの数々もそうだが、チームメートたちの活かし方を熟知し、味方たちもそれに応えているからこそでもある。

 もっとも、プレーオフのシリーズを勝ち上がるためには4勝しなければならず、ペリカンズとのシリーズはまだまだ続いていく。25日の第4戦は、サンズが勝利すればシリーズ突破に王手、ペリカンズが勝てば2勝2敗に持ち込めるチャンスだけに、重要な試合となることは間違いない。

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