2022.04.22
「あのチームを倒すためには、ほとんど完璧なバスケットボールをプレーしなければならない。我々は今夜リードすることはできた。だが勝負どころで相手は自分たちがなぜNBAでベストチームなのかを見せつけたんだ」。
3月25日(現地時間24日、日付は以下同)のフェニックス・サンズ戦。ホームのボールアリーナで臨んだデンバー・ナゲッツは最大9点差をつける場面もあったのだが、最終スコア130-140で敗戦し、マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は試合後にそうもらした。
サンズはデビン・ブッカーがゲームハイの49得点に10アシスト3スティール、ミケル・ブリッジズが22得点、ディアンドレ・エイトンが16得点7リバウンド、ジェイ・クラウダーが12得点6リバウンド、キャメロン・ペインが9得点5アシストをマーク。
そしてこの日、オールスターブレイク期間中に右手親指の剥離骨折のため戦線離脱していた司令塔クリス・ポールが待望の戦列復帰。「ピックアップゲームや3対3、2対2はやっていたけど、5対5は全く違うものなんだ。特にデンバーで復帰初戦を迎えるのは、まるで『えー!』ってくらいね」と司令塔は語るも、30分5秒のプレータイムで17得点4リバウンド13アシストと、さすがのコンダクターぶりを発揮して勝利に貢献した。
「シンプルに、僕らはスペシャルなチーム。でもウォームアップやプレゲームに戻ってくるとまた違ってくるね。このチームの一員でいられるほど最高なことはない。戻ってくることができてすごくうれしい」とポールは復帰を喜んだ。
7連勝を飾ったサンズは今季戦績を60勝14敗とし、リーグベストの戦績でレギュラーシーズンを終えることが確定。さらにプレーオフではNBAファイナルまでのホームコート・アドバンテージも確保。
「60勝できるなんて、今まで考えたこともない。それが正直な思いだ」と口にしたブッカー。モンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)は「今夜クリスが戻ってきたことで、チームへものすごい自信をもたらしてくれた。それにブック(ブッカーの愛称)も、私がここへ来てから、ベストパフォーマンスの1つと言える活躍を見せてくれた。…なのに彼がMVP候補として話されていないのは、さすがにちょっとおかしい」と生え抜きエースの働きを称えていた。
サンズのフランチャイズ史上最多勝利記録は62勝20敗。チャールズ・バークリー、ケビン・ジョンソンが核となってNBAファイナルまで駆け上がった1992-93シーズン、スティーブ・ナッシュにアマレ・スタッダマイヤー、ショーン・マリオン(いずれも元サンズほか)らを擁した2004-05シーズンに記録している。
今季は8試合残されており、そのうち3勝すれば1シーズンにおける球団新記録を塗り替えることができる。ポールも復帰しただけに、4月上旬には63勝目をあげることだろう。
リーグベストの戦績を確定させたサンズが見据えるのはもちろん、昨季あと2勝のところでつかみそこねたNBAチャンピオン。球団史上初優勝を成し遂げるべく、サンズの選手たちやコーチングスタッフは着々と準備を進めているに違いない。
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