2022.07.10

2010年代に最も得点したNBA選手トップ10…レブロンとデュラントが僅差で首位争い

NBAファイナルでは3度対決しているレブロン(左)とデュラント(右)[写真]=Getty Images
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 2010年代のNBAでは3ポイントシュートによる革命が起こった。2010年に平均18本だったチームの1試合ごとの3ポイントアテンプトは、2019年には平均32本以上と大きく増加し、新たなバスケットのスタイルが定着していった。

 現地メディアの「FADEAWAY WORLD」は、2009-10シーズンから2018-19シーズンまでの10年間で、レギュラーシーズンで最も得点した選手をランキング形式で紹介している。オフェンス面で大きな変化があった中でも、スコアラーとして活躍し続けた選手たちを見ていこう。

2010年代に最も得点したNBA選手トップ10

1位:レブロン・ジェームズ(2003年ドラフト)19550得点
【出場試合】726試合 【平均得点】26.9得点
【2010年代の所属チーム】クリーブランド・キャバリアーズ、マイアミ・ヒート、ロサンゼルス・レイカーズ

2位:ケビン・デュラント(2007年ドラフト)19445得点
【出場試合】695試合 【平均得点】28.0得点
【2010年代の所属チーム】オクラホマシティ・サンダー、ゴールデンステイト・ウォリアーズ

3位:ジェームズ・ハーデン(2009年ドラフト)18627得点
【出場試合】765試合 【平均得点】24.3得点
【2010年代の所属チーム】オクラホマシティ・サンダー、ヒューストン・ロケッツ

4位:ラッセル・ウェストブルック(2008年ドラフト)17603得点
【出場試合】739試合 【平均得点】23.8得点
【2010年代の所属チーム】オクラホマシティ・サンダー

5位:ステフィン・カリー(2009年ドラフト)16315得点
【出場試合】694試合 【平均得点】23.5得点
【2010年代の所属チーム】ゴールデンステイト・ウォリアーズ

6位:ラマーカス・オルドリッジ(2006年ドラフト)15213得点
【出場試合】730試合 【平均得点】20.8得点
【2010年代の所属チーム】ポートランド・トレイルブレイザーズ、サンアントニオ・スパーズ

7位:デマー・デローザン(2009年ドラフト)14931得点
【出場試合】752試合 【平均得点】19.9得点 
【2010年代の所属チーム】トロント・ラプターズ、サンアントニオ・スパーズ

8位:カーメロ・アンソニー(2003年ドラフト)14783得点
【出場試合】619試合 【平均得点】23.9得点
【2010年代の所属チーム】デンバー・ナゲッツ、ニューヨーク・ニックス、オクラホマシティ・サンダー、ヒューストン・ロケッツ

9位:ドウェイン・ウェイド(2003年ドラフト)13243得点
【出場試合】660試合 【平均得点】20.1得点
【2010年代の所属チーム】マイアミ・ヒート、シカゴ・ブルズ、クリーブランド・キャバリアーズ

10位:ブレイク・グリフィン(2009年ドラフト)13200得点
【出場試合】604試合 【平均得点】21.9得点
【2010年代の所属チーム】ロサンゼルス・クリッパーズ、デトロイト・ピストンズ

2012年、2017年、2018年とNBAファイナルで対戦している両者がトップ2に[写真]=Getty Images

 1位に輝いたのは、2000年代から活躍を続けてきたレブロンだ。この10年間では得点王の受賞こそないが、毎シーズンのようにMVP級の活躍を続けてきた。優勝に届かなかった若手時代を終えた2010年代は、まさにレブロンの全盛期と言ってもいいだろう。

 レブロンと同期のカーメロとウェイドもそれぞれ8位と9位にランクインを果たした。ランキング内で唯一引退しているウェイドは、身体能力の衰えたキャリア晩年でも見事なスキルを駆使して得点を重ね続けた。また、2010年代のカーメロは2012-13シーズンに得点王に輝くなど、生粋の点取屋として躍動した。

 わずか105得点差で2位となったのはデュラントだ。2010年代に4度の得点王を獲得している驚異のスコアラーも、レブロンと同じく10年間に渡って全盛期を過ごしたと言っても過言ではない。

 2位と3位にはデュラントとともにサンダーに在籍していたハーデンとウェストブルックが名を連ねた。この10年間でそれぞれが得点王やシーズンMVPを受賞するなど、輝かしい期間を過ごしたが、ハーデンが2012年にロケッツに移籍していなかったら、大きく違った2010年代になっていたかもしれない。

キャリア晩年に差し掛かったウェストブルック(左)とハーデン(右)は、それぞれチャンピオンリングの獲得を目指す[写真]=Getty Images

 3ポイントシュート革命を起こした張本人のカリーは5位となった。最初の3シーズンはケガなどもあり、得点が伸びなかったが、キャリア4年目の2012-13シーズンにブレイクすると、2015-16シーズンには得点王を獲得した。

 ウイングやガードの選手が多く顔を揃える中、6位のオルドリッジは抜群の安定感で得点を伸ばし、2010年代最高の点取屋ビッグマンとなった。デローザンはルーキーイヤーでは平均8.6得点にとどまったものの、その後にラプターズのエースへと成長を果たし、7位にランクインした。

 このランキングでは2009年ドラフト組の選手が4名も名を連ねたが、その年の1位指名選手であるグリフィンは10位となった。ケガによる欠場などでトップ10選手の中では最も少ない試合数だが、類稀なる運動能力から繰り出される豪快なダンクでハイライトを量産した。

2009年ドラフトで7位指名となったカリーは、同期一の出世頭となり、現代バスケットに大きな影響を与えた[写真]=Getty Images

 また、惜しくもランキング外となったのは、2012年にNBA入りしたデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)。わずか7年間で12990得点を記録し、11位となっている。

 現代ではシーズンMVP受賞のニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、得点王を獲得したジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)と再び優秀なセンター陣が活躍しているが、2020年代のトップ10は一体どのような顔ぶれになるのだろうか。

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