2023.03.04
マイアミ・ヒートでNBAキャリア3シーズン目となった昨季、タイラー・ヒーローは自己最高のレギュラーシーズンを送った。
22歳のシューティングガードは、66試合(うち先発は10試合)に出場して平均32.6分20.7得点5.0リバウンド4.0アシストに3ポイント成功率39.9パーセント(平均2.7本成功)をマークし、最優秀シックスマン賞を獲得。
プレーオフではケガもあって平均25.4分12.6得点3.9リバウンド2.8アシストに3ポイント成功率22.9パーセント(平均1.1本成功)と調子を落としたものの、昨季ヒートがカンファレンス・ファイナル第7戦まで戦い抜いた中で、貴重な戦力だったことは言うまでもない。
ただ、今オフに入って、ヒートはケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、ドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)という実力者をトレードで獲得することに向けて動いていると複数の現地メディアが報じており、そのトレード要員の1人にヒーローが挙がっている。
8月17日(現地時間16日、日付は以下同)に地元メディア『SOUTH FLORIDA SUN SENTINEL』へ公開された記事のなかで、ヒーローは現状についてこう話していた。
「僕からすれば、そういったことは毎年夏にある。ここに来てからというもの、僕の名前はずっと噂として挙がっていた。だからそういった噂があろうと、僕を悩ませることはない。自分がヒートにいようが他のどこかになろうと、僕はシーズンに向けて準備していく」。
NBAには“トレードはビジネス”という言葉があるように、先発級であろうがオールスター選手であろうが同じ球団でプレーし続けることは稀で、本人が残留を望もうとも、チーム強化のために放出されてしまうことも多々ある。
そして今季でキャリア4シーズン目を迎えるヒーローは、ヒートと延長契約を結ぶ資格を手にしており、10月18日までに締結できない場合は、今季終了後に制限付きフリーエージェント(FA)となる。
「自分の番になるのを待つだけ。どうなっていくか見ていくよ。締め切りもあるからね。ただ、僕は自分の代理人へそのことにはケアしてもらうようにしている」とヒーロー。
ヒートという球団で3シーズン所属してきた男は、ジミー・バトラーやバム・アデバヨと共に間違いなくこのチームの主力の一角という立ち位置にいる。だが、今季開幕までにヒートと延長契約を結ぶことができるのか、このチームで開幕を迎えることができるかは現時点で微妙ということなのだろう。
ただ、本人も話していたように、4年目に向けてヒーローには「シーズンに向けて準備していく」ことにフォーカスしてほしいところだ。
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