2022.08.29

ポールがヒート在籍20年目を迎えたハズレムを語る「若手はベテランを必要としている」

今季でキャリア18年目を迎えるポール[写真]=Getty Images
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 8月29日(現地時間28日)。フェニックス・サンズのクリス・ポールがロサンゼルスで高校のバスケットボールプレーヤーたちを集めてキャンプを開催。そこで将来が期待される若手たちの前で、マイアミ・ヒートのユドニス・ハズレムについて話した。

 ハズレムは現役最年長の42歳で、先日ヒートと再契約を締結したことで、在籍20シーズン目を迎えた大ベテラン。ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ(37歳)も現役最長タイの20シーズン目を迎えるものの、一線級で活躍を続けるレブロンとは異なり、ハズレムはコートに立ってプレーすることは少ない。

 昨季13試合の出場で平均6.4分2.5得点1.9リバウンドに過ぎなかったハズレムだが、今季で18年目を迎える37歳の“ポイント・ゴッド”はハズレムについてこのように評していた。

「どうして彼があのチームにいるのかって? 僕はおそらく彼の大ファンなんだ。なんでか知りたい? それは若手たちがベテランを必要としているからなんだ。UD(ハズレムの愛称)のように、毎日ジムでワークアウトをこなす誰かが必要なのさ。それは彼が選手たちを鼓舞し、背中を押すためなんだ」。

 これまでのキャリアで、ハズレムはドウェイン・ウェイド(元ヒートほか)やレブロンらとプレーし、ヒートが成し遂げてきた3度の優勝すべてに貢献。裏方的な役割をこなすロールプレーヤーで、近年はロッカールームやベンチで声を発してチームメートたちを鼓舞しており、アシスタントコーチのような役割も果たしている。

 NBAは毎年ドラフトで有望な若手選手たちがデビューするだけでなく、サマーリーグやフリーエージェント(FA)としてドラフト外からチャンスをつかむ選手もいれば、海外リーグを経てNBA入りする選手たちもおり、新陳代謝が激しいことは周知の事実。

 そうした厳しい環境下で、1つの球団へ20シーズンも連続して在籍するハズレムは、スタッツだけで評価してはいけない典型的な選手と言っていい。ポールはハズレムがヒートという球団で重要な役割をこなしていることを分かっているからこそ、高校生たちへメッセージを送ったと言えるだろう。

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