Bリーグ公認応援番組
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現地メディアの「FADEAWAY WORLD」は、アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)が、2008年北京オリンピックのアメリカ代表、通称“リディームチーム”の一員になりたかった気持ちを明かしたことを伝えた。
2004年アテネオリンピックのアメリカ代表は、多くのスター選手が出場を辞退したものの、アイバーソンとティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)を筆頭に、NBAでのルーキーイヤーを終えたばかりのレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、カーメロ・アンソニー(フリーエージェント)、ドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)ら未来のスター候補生たちが参戦した。
しかし、大会初戦のプエルトリコ代表に敗れると、その後リトアニア代表にも黒星を献上。予選リーグを3勝2敗でなんとか突破するも、準決勝ではこの大会で金メダルを獲得するアルゼンチン代表に敗戦を喫した。3位決定戦に勝利するも銅メダルに終わったアメリカ代表は、1992年バルセロナオリンピックの“ドリームチーム”から続いていた金メダル獲得を逃す結果となった。
リベンジを決意した2008年北京オリンピックでは、この4年間で成長したレブロン、カーメロ、ウェイドらに加え、コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)やジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)が参加し、金メダルの奪還に成功。今秋には『ネットフリックス』でドキュメンタリーが公開され話題を集めるなど、“リディームチーム”は世界中のバスケットファンの記憶に刻まれたアメリカ代表チームとなった。
俳優・コメディアンのケビン・ハート氏が司会を務めるアメリカの人気トークショー番組「Cold as Balls」に出演したアイバーソンは、自身やダンカンは2008年の代表チームへの参加の意思があったと話し、当時の心境を明かした。
「僕は参加したかったけど、(代表に)招集されなかった。それは自分でコントロールできることではないし、代表に選ばれた選手たちへの敬意から、その事実を大ごとにしたくなかった。僕は最後まで彼らを応援したけど、心の底では悩まされたし、辛かった」
アイバーソンはリベンジの機会を臨んでいたものの、当時はその苦しい本心を抑えて自国の代表選手たちの戦いを見守っていたようだ。また、この“リディームチーム”のメンバーに入れずショックを受けたスター選手はアイバーソンだけではない。
ルーキーイヤーを終えた19歳のケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)も当時の代表練習に参加しており、過去には最終ロスターに入ることができなかったことに「ガッカリした」と語っている。デュラントはのちに3大会連続で金メダルを獲得し、コービーやレブロンらと共闘を果たしたが、アイバーソンはその後代表へ復帰することはなく、リベンジを果たすチャンスを得ることができなかった。
厚い選手層のため、わずか12名のロスターに入るのはNBAのスター選手でも苦労するアメリカ代表。今後もオリンピックへ挑戦するチャンスを手にしたエリート選手たちは、大きな十字架を背負って、成長を続ける世界の強豪国と戦わなければいけない。
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