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NBAは放映権の更新を目前に控えており、2025年に締結予定の新契約は、契約金が現在比の約3倍前後に膨れ上がることが予想されている。
これに比例して球団価値も上昇の一途を辿っており、オーナー陣にとっては今が売り時とも言われている。参考までに、最近話題になったポートランド・トレイルブレイザーズを例に挙げると、ブレイザーズは1988年にマイクロソフトの共同創設者である故ポール・アレンが7000万ドル(約94億円)で買収。
しかし、今年になってナイキの創業者であるフィル・ナイトと、ロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーを務めるアラン・スモリニスキーは、同球団を買収するべく20億ドル(約2690億円)を提示したと報じられている。
NBA球団の買収に関心を示すのは、ナイトとスモリニスキーのみではない。ヒップホップ情報サイト『Daily Loud』によると、ボクシング元世界王者のフロイド・メイウェザーもNBA球団買収に動いているようだ。
Floyd Mayweather is currently trying to purchase an NBA team, he already offered $2 Billion to buy one of the NBA franchises💰😳 pic.twitter.com/Q8jOe3xpAJ
— Daily Loud (@DailyLoud) December 3, 2022
「NBAチームの完全買収に取り組んでいる。ビジネスパートナーの1人であるブレント・ジョンソンもこの計画に参加していて、俺たちはこのところしばらく球団買収のために動いてきた」
メイウェザーはプロキャリア50戦50勝という驚異的な成績で、無敗のままスーパーフェザーからスーパーウエルター級の5階級制覇を成し遂げた唯一無二の絶対王者だ。百戦錬磨のファイターたちの攻撃を無にするディフェンスは芸術の域にある。
同氏は、『Forbes』が発表するスポーツ長者番付では幾度となくトップに名を連ねてきた億万長者でもある。世紀の一戦と題された2015年のマニー・パッキャオ戦では、ファイトマネーを含む2億1000万ドル(約282億円)を1試合で手にした。そして、懐に舞い込んできた金銭はブランド品や時計の購入などで派手に使うのがメイウェザーのスタイルで、このような振る舞いから“Money(金の亡者)”のニックネームで呼ばれている。
NBA球団の買収も彼のビジネススタイルの表れのひとつかもしれない。この計画はすでに始動しており、メイウェザーはすでにオファーを提示したようだ。
「(購入するのは)ベガスのフランチャイズかもしれないし、シアトルのフランチャイズかもしれない。そして、すでに存在するフランチャイズの可能性もある。最初のオファーで過半数の所有権を得るために、20億ドル強を提示した。俺がその額を持っているかって? 間違いなく持っているよ」
どの球団にオファーを提示したかは明かされていないが、オーナーの不祥事が判明したフェニックス・サンズは唯一、市場に出ている球団だ。
しかし、金銭を所有しているだけではNBAオーナーにはなれない。球団の買収にはNBA理事会の承認が必要で、『Bleacher Report』は2002年と2011年の家庭内暴力を挙げ、メイウェザーの犯罪歴に言及している。
なお、NBAの球団買収最高額は、ジョー・ツァイがブルックリン・ネッツに支払った23億5000万ドル(約3154億円)。果たして、パウンド・フォー・パウンド最強のボクサーがNBA球団のオーナーになる日はくるのだろうか。
文=Meiji
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