2022.12.27
12月3日(現地時間2日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズはイースタン・カンファレンスのチームとのアウェー6連戦がスタートし、その初戦としてミルウォーキー・バックス戦に臨んだ。
ヤニス・アデトクンボ率いるバックスは、この試合を迎える前の時点でイーストならびにリーグ2位の15勝5敗の好成績を誇り、ホームのファイサーブ・フォーラムでは11勝2敗と圧倒的な強さを誇っていた。
そのバックス戦で、レイカーズはアンソニー・デイビスが今シーズン最多の44得点に10リバウンド4アシスト3ブロックと大暴れ。さらにレブロン・ジェームズが28得点8リバウンド11アシスト2スティール、ラッセル・ウェストブルックが15得点7リバウンド11アシスト、ロニー・ウォーカー四世が14得点と続き、敵地で難敵バックスを撃破(133-129)した。
レイカーズはここ9戦で7勝2敗と調子を上げており、9勝12敗でウェスタン・カンファレンス12位へ順位を上げている。
LeBron James has officially passed Magic Johnson for the 6th most assists of all-time.
History for the 👑 pic.twitter.com/tE5s3gSqSg
— NBA (@NBA) December 3, 2022
また、この試合で11アシストをマークしたレブロンは、第4クォーター序盤にデイビスとの2メンゲームからデイビスのショット、残り約9分にはパトリック・ベバリーがオフボールスクリーンで2人を引き付け、オープンになったデイビスの3ポイントシュートをそれぞれお膳立てし、通算アシスト数でアービン“マジック”ジョンソン(元レイカーズ)を抜いてNBA歴代6位へ浮上。
「もちろん、大きな意味がある。マジックのゲームへのアプローチはものすごく伝染するものがあった。彼のチームメートたちは彼とのプレーが大好きだった。それは彼の持つパサーとしての能力、周囲を巻き込んでいくことで楽しいものがあったからだ。彼はいつだってチームメートたちを高めていくことにエキサイトしていた。
俺は彼のそんなところにいつも憧れていた。俺が今、レイカーのユニフォームを着て、それをやっていることがめちゃくちゃうれしい。マジックがこのフランチャイズにとってどれだけ重要なのかも十分知っている」
レブロンはこの試合を終えて通算1万144アシストに到達したものの、本人は「彼がこのフランチャイズで樹立した記録を破ったからといって、俺はこの球団における彼、彼がやってきたことと比較したりはしない」とレブロンは言う。
「彼や(ジェームズ)ウォージー、コービー(ブライアント)、シャック(シャキール・オニール)といった人たちは、このフランチャイズにとっての代名詞なんだ。でも偉大な選手たちと一緒に自分の名前が入っていることをうれしく思う」
今週、レブロンは『ESPN』へこれまでの偉業についてそう話しており、このバックス戦でまた新たな偉業を成し遂げたと言えるだろう。
マジックは言わずと知れたNBAのスーパースター。通算1万141アシストは球団史上最多記録であり、キャリア平均11.2アシスト、プレーオフ平均12.3アシスト、プレーオフ通算2346アシストはいずれもNBA歴代1位を誇っているだけに、レイカーズ一筋でキャリアを送り、この記録を塗り替える選手が出現するとは考えにくい。
とはいえ、レブロンは今シーズンに平均6.6アシストを残している。レイカーズは残り61試合で、仮にそのうち50試合に出場して同等のスタッツを残すことができれば、5位のマーク・ジャクソン(元インディアナ・ペイサーズほか/1万334アシスト)、さらには4位のスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか/1万335アシスト)を抜き、今シーズンが終わる頃には歴代4位まで順位を上げる可能性が十分ある。
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