2023.02.26
1月22日(現地時間21日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズは敵地ゴールデン1・センターへ乗り込み、サクラメント・キングスと対戦。最大21点ものビハインドを挽回し、129-127で勝利した。
この日のシクサーズは、足にケガを抱えているジョエル・エンビードとジェームズ・ハーデンを休養させたものの、タイリース・マクシーがゲームハイの32得点に6アシストと大暴れ。
さらにトバイアス・ハリスが17得点5リバウンド6アシスト、モントレズ・ハレルが17得点7リバウンド、ジョージ・ニアンが17得点6リバウンド、シェイク・ミルトンが15得点6リバウンド7アシスト、ディアンソニー・メルトンが14得点7リバウンド5アシスト3スティールと続いた。
2人のオールスターを欠きながら、ウェスタン・カンファレンス上位の戦績を残すキングスを下したシクサーズは5連勝とし、30勝16敗でイースタン・カンファレンス2位へと順位を上げた。
もっとも、このチームの大黒柱はやはりエンビード。213センチ127キロのビッグマンは、MVP投票では2シーズン連続でニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)に次ぐ2番目のポイントを獲得しているリーグ最高級の選手。今シーズンもここまで34試合に出場し、リーグ2位の平均33.6得点に9.8リバウンド4.2アシスト1.0スティール1.7ブロック、フィールドゴール成功率53.7パーセントを残している。
ポストアップからドライブ、ミッドレンジジャンパー、3ポイントシュートまで難なくこなすカメルーン出身の28歳は、フロアにおける新たなお気に入りのエリアについて20日に『The Athletic』へこのように話していた。
「(ドック・リバース ヘッドコーチが)最初にここへ来た時、彼は俺に対してどこでボールが欲しいのかを理解する必要があると言ってきた。もちろん、それまではポストだった。でも前にも言ってきたように、ポストアップしたり、試合中ずっとそれをやっていると、ダブルチームするのが楽になってくるんだ。
年を取った人たちが、いつもポストアップについて話し、俺にはもっとペイントでプレーする必要があると言っているのを見ると笑えるね。そのやり方じゃ、もう勝てないんだ。それが当たり前だった1980、1990年代とは違うんだ。彼らにはバスケットボールIQってものがないのさ」
エンビードは昨シーズンにキャリアハイの平均30.6得点を残して外国籍出身選手として初の得点王となり、今シーズンはその数字をさらに上回っている。それと同時に、2シーズン連続で4.2アシストも残しており、オフェンス面で支配力を増している。
「(リバースHCから)フロアで快適だと思えるエリアを見つける必要があると言われて、俺はドリュー(ドリュー・ハンレン/NBAスキルズコーチ)と一緒にたくさん研究した。そこで『よし、俺がもっといいプレーメーカーになれるところ、簡単にダブルチームされずにより良いスコアラーになれるのはどこだ?』と解決すべくやり始めた。で、その結論がネイル(とエルボー)だったのさ。そこから、俺たちはそのエリアで練習を始めたんだ」(エンビード)
ネイルとはフリースローラインの中央、エルボーはフリースローラインの外側で、特にエルボーはドライブする際にアドバンテージを得ることができる位置と言われている。
エンビードはそこで動けるスペースを確保したうえでボールを手にし、ショットやドライブ、パスで相手ディフェンスを攻略している。もちろん、ポストでボールをもらって攻め立てる場面もあるのだが、ネイルとエルボーのエリアからプレーを展開していったことが、ここ2シーズンの平均30.0得点4.2アシスト超えに直結しているのだろう。
そのエンビード擁するシクサーズは、26日からホーム4連戦が組まれており、ブルックリン・ネッツやナゲッツと対戦することとなる。
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