2023.03.16
オールスターブレイク明け初戦となった2月24日(現地時間23日、日付は以下同)のメンフィス・グリズリーズ戦。フィラデルフィア・セブンティシクサーズは前半を終えて47-59の12点ビハインド、試合全体を通しても45分間にわたってリードを許していた。
それでも、ホームのシクサーズはジェームズ・ハーデンやタイリース・マクシー、ジョエル・エンビードらの活躍で追い上げ、第4クォーター残り約3分で同点に追いつき、残り約40秒にトバイアス・ハリスの3ポイントシュートで勝ち越すと、最終スコア110-105で勝利。
今シーズンの戦績をイースタン・カンファレンス3位の39勝19敗としたシクサーズでは、ハーデンがゲームハイの31得点に7リバウンド7アシスト、エンビードが27得点19リバウンド6アシスト6ブロック、ハリスが20得点、マクシーが16得点4アシストをマーク。
もっとも、大黒柱エンビードは前半を終えてフィールドゴール成功率14.3パーセント(2/14)でわずか9得点と、オフェンス面で絶不調。だが両チーム最多の12リバウンドに2ブロックと奮戦。
「俺としては、いつも言っていることだが、オフェンスよりもディフェンスの方が重要なんだ」と試合後に切り出したビッグマンは、ディフェンス面で絶大な存在感を示してきたレジェンド、ビル・ラッセル(元ボストン・セルティックス)の名前を出してこのように続けていた。
「今夜、俺はどんなショットも決められなかった。特に普段なら決めているショットをね。だがディフェンス面で、俺はビル・ラッセルになろうと思った。(オフェンスとディフェンスの)両サイドでバランスを保つようにしたんだ」
迎えた後半。エンビードはフィールドゴール成功率45.5パーセント(5/11)の計18得点に7リバウンド4アシスト4ブロックと攻防両面で活躍。特に1点ビハインドの残り約1分にジャ・モラントのボースハンドダンクを右腕1本で仕留める値千金のブロックで会場を大いに盛り上げた。
「オフェンス面で貢献できない時は、チームメートたちを高める方法を見つけないといけない。だからディフェンス面でモンスターになるのさ。今夜の俺はその面でちょっとばかりフォーカスしていたのさ」
エンビードは6年連続6度目のオールスターへ選出され、20日のオールスターゲームでは「チーム・レブロン」の一員として27分30秒コートに立って32得点7リバウンド4アシストを記録も、オールスターブレイクで休養することができたと話していた。
「今の状態はすごくいい。(オールスターブレイクの)前に言ったが、俺には休養こそがすべてなんだ。で、数日間のオフがとれた。サタデー(日本時間の19日)に俺がいなかったのはそれが理由さ。俺はもっと休養が欲しかったのさ」
球宴明けの初戦でウェスタン・カンファレンス2位のグリズリーズ(35勝23敗)に逆転勝利したシクサーズは、26日にイースト首位かつリーグベストの43勝17敗を誇るセルティックス戦を迎える。
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