2023.02.18

『ESPN』による最新版MVPランキング…ニコラ・ヨキッチが2位以下を引き離してトップに

今季もリーグ最高級の成績を残すヨキッチ[写真]=Getty Images
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平均トリプルダブルでウェスト首位ナゲッツを引っ張るヨキッチ
史上4人目の3シーズン連続MVP受賞の可能性も十分

 2月17日(現地時間16日、日付は以下同)。『ESPN』は、100名のメディアによる2022-23シーズンにおけるMVPの世論投票の結果を公開した。

 これは100名のメディアがそれぞれ5選手へ投票したもので、1位票は10ポイント、2位票は7ポイント、3位票は5ポイント、4位票には3ポイント、5位票は1ポイントが加算され、合計得票ポイントが多い選手が現時点における今シーズンのMVP最有力候補となる。

 昨年12月17日に公開された第1回では、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムが1位票47を含む計759ポイントでトップに立っていたのだが、第2回の世論投票では前回5位だったデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが77もの1位票を獲得して計913ポイントでトップへ浮上。

 キャリア8年目の今シーズン、ヨキッチはここまで51試合に出場して平均33.6分24.7得点11.5リバウンド10.1アシスト1.3スティールにフィールドゴール成功率63.2パーセントをマーク。アシストとフィールドゴール成功率は自己最高ペースで、トリプルダブル21回はリーグトップを誇っている。

 もしこのペースを維持していけば、オスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)、ラッセル・ウェストブルック(ユタ・ジャズ)に次いでNBA史上3人目の“シーズン平均トリプルダブル”を達成することも十分可能。

 ヨキッチが率いるナゲッツは、オールスターブレイクを迎えた時点でウェスタン・カンファレンス首位の41勝18敗。2位のメンフィス・グリズリーズ(35勝22敗)に5.0ゲーム差をつけており、リーグ全体で見てもイースタン・カンファレンス1位のセルティックス(42勝17敗)、2位のミルウォーキー・バックス(41勝17敗)に次いで3位という好位置にいる。

 そして、2020-21、2021-22と2シーズン連続でMVPに選ばれているセルビア出身のビッグマンが、今シーズンもMVPに輝けば、創設77シーズン目のNBAの歴史上、わずか4人目の快挙となる。

バードを最後に、3シーズン連続のMVPは誕生していない[写真]=Getty Images

 これまで3シーズン連続でMVPを獲得したのはビル・ラッセル(元セルティックス/1961、1962、1963年)、ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか/1966、1967、1968年)、ラリー・バード(元セルティックス/1984、1985、1986年)のみ。

 史上最多となる6度の受賞を誇るカリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか)、5度選ばれてきたマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、4度の選出を誇るレブロン・ジェームズ(レイカーズ)、アービン“マジック”ジョンソン(元レイカーズ)さえも成し遂げることができなかった偉業を達成することとなるだけに、ヨキッチがオールスターブレイク明けでこの調子をキープできるかは必見だ。

 『ESPN』による今シーズンのMVPの世論投票第2回結果は下記のとおり。なお、ヨキッチは18日に『NBA.com』へ公開された最新版のMVP候補ランキングでもトップに立っている。
※チーム名は略称、カッコ内の数字は1位票獲得数、右側の数字は前回順位

■『ESPN』による今シーズンのMVP世論投票 第2回結果

1位.ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ):913ポイント(77票/5位)
2位.ヤニス・アデトクンボ(バックス):552ポイント(11票/2位)
3位.ジョエル・エンビード(シクサーズ):490ポイント(6票/10位)
4位.ジェイソン・テイタム(セルティックス):410ポイント(5票/1位)
5位.ルカ・ドンチッチ(マーベリックス):218ポイント(1票/3位)
6位.ジャ・モラント(グリズリーズ):8ポイント(6位)
7位.シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(サンダー):4ポイント(13位)
8位.ドノバン・ミッチェル(キャバリアーズ):3ポイント(11位)
9位.ステフィン・カリー(ウォリアーズ):1ポイント(4位)
―.ケビン・デュラント(サンズ):1ポイント(7位)

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