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2月10日(現地時間9日、日付は以下同)のトレードデッドラインで、ゴールデンステイト・ウォリアーズは4チーム間トレードでポートランド・トレイルブレイザーズからゲイリー・ペイトン二世を獲得した。
ロールプレーヤーとして昨シーズンの優勝に大きく貢献したペイトン二世を呼び戻したことで、昨シーズンの王者はレギュラーシーズン終盤戦ならびにプレーオフ進出争いへ向けて勢いをつけることができると期待されている。
ところが、翌11日に身体検査を実施した結果、ペイトン二世がコアマッスルの問題を抱えており、2、3カ月の欠場になる可能性があることが発覚したと『The Athletic』が報道。
そのため、ウォリアーズは長期離脱の可能性があるペイトン二世をこのまま獲得してこのトレードを受け入れるか、4チーム間のトレードそのものを破談にするかの選択を迫られており、12日までに決断することになるという。
ウォリアーズがペイトン二世を獲得した4チーム間のトレード詳細は下記のとおり。
■デトロイト・ピストンズ獲得
ジェームズ・ワイズマン
■ゴールデンステイト・ウォリアーズ獲得
ゲイリー・ペイトン二世
将来のドラフト2巡目指名権2本
■アトランタ・ホークス獲得
サディック・ベイ
■ポートランド・トレイルブレイザーズ獲得
ケビン・ノックス
将来のドラフト2巡目指名権5本
昨夏のフリーエージェント(FA)戦線で、ペイトン二世はブレイザーズと3年2800万ドル(当時のレートで約39億7600万円)の契約を結んで移籍。だが7月にコアマッスルの手術を受けたことで、今シーズンの開幕に出遅れており、35試合を欠場。
今年1月3日のピストンズ戦でブレイザーズデビューし、ここまで計15試合の出場で平均17.0分4.1得点2.6リバウンド1.5アシスト1.1スティールにフィールドゴール成功率58.5パーセントを残してきた。
だが同メディアによると、ブレイザーズはペイトン二世が痛みを抱えながらプレーしてきたと報道。さらに、ブレイザーズのトレーニングスタッフはペイトン二世へ痛み止めの注射(トラドール/非ステロイド系の消炎鎮痛薬)をし、強引に押し通していたとし、ウォリアーズ側へトレード交渉の際にこのことを伝えていなかったという。
匿名の情報源は、ペイトン二世がブレイザーズへいたくなかったと示唆していたことがトレードの要因で、ウォリアーズへ復帰できることに大喜びしていたと同メディアへ語っていた。
だがブレイザーズのジョー・クローニンGM(ゼネラルマネージャー)は、11日に「選手の安全は私たちにとって非常に重要で、リーグでもものすごく重要なことです。彼はプレーしていました。(コアマッスルの問題を)クリアしていました。我々は彼がプレーしていた時は健康体だったと自信を持っています」と話しており、ペイトン二世とブレイザーズ側の考えに食い違いがあるというのが現状だ。
ペイトン二世は2024-25シーズンこそプレーヤーオプションとはいえ、2023-24シーズンは契約下に入ることとなる。ただ、もしウォリアーズ側が今回のトレードを白紙に戻すことになれば、ペイトン二世がブレイザーズ、ワイズマンがウォリアーズ、ベイがピストンズと、それぞれ元の所属チームへ戻ることになるだけに、ウォリアーズがどう決断するかに注目が集まる。
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