2023.04.05

プレーオフ進出に望みをつなぐドンチッチ…「責められるべきはチームリーダーである僕」

プレーオフ進出のためコートに立ち続けるドンチッチ[写真]=Getty Images
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 4月5日(現地時間4日)時点、37勝42敗でウェスタン・カンファレンス11位につけているダラス・マーベリックスプレーイン・トーナメント出場圏内である10位(オクラホマシティ・サンダー)までは1.0ゲーム差となっており、厳しい状況ではあるものの、プレーオフへの望みをつなぎとめている。

 6日にサクラメント・キングス、8日にシカゴ・ブルズ、10日にサンアントニオ・スパーズと対戦し、レギュラーシーズンを締めくくるマブス。チームの中核を担うルカ・ドンチッチカイリー・アービングは、両名ともキングス戦で“出場見込み”のステータスが表示されている。

 5日の練習を終えたあと、メディアへの取材に対応したドンチッチ。翌日のゲームについて、彼は「明日はプレーする。まだ可能性があるのなら、出場するつもりだ。だから、僕が欠場することはまだないよ」と語ったという。現地メディア『ESPN』が伝えている。

 直近の8試合で1勝7敗と調子を落とし、ポストシーズン進出が危ぶまれる位置まで下降したマブス。チーム関係者は『ESPN』に対し、ニューヨーク・ニックスへ譲渡したトップ10プロテクトのドラフト1巡目指名権を取り戻すため、ドンチッチとアービングを欠場させて敗北を受け入れるシナリオも議論していたことを明かした。

 2月のトレードでアービングを獲得したものの、彼がドンチッチと共演した際の戦績は4勝11敗と大きく負け越している。チームの不調について、ドンチッチは「以前のようなケミストリーは見られないと思う。特に去年のようなね。けれど、ケミストリーがすぐにできるものではないと分かっている。長いプロセスを必要とするんだ」と、冷静に状況を分析している。

 攻撃力は申し分ない一方、ディフェンシブ・レーティングは115.9でリーグ23位に沈んでおり(5日時点)、守備に穴があることは明白。ドンチッチもその点は理解しているようで、「いつも言っているけれど、オフェンスが問題とは思ってない。まずいのはディフェンスだ。現状、誰だって僕らから得点できると思うよ」と言及している。

「守備の改善がマスト」とドンチッチはチーム状況を語る[写真]=Getty Images

 今季の開幕前には「FIBAユーロバスケット2022」で母国スロベニアを背負うなど、オフでもコートに立ち続けてきたドンチッチ。十分な休息を取れていないとも語っているが、マブスをけん引するエースは厳しい評価を自身に下している。

「それは言い訳にはならない。年齢的にはまだ若いけれど、バスケットボールでやることは多く残されている。もっともっと良くならないと。このチームのリーダーは僕。責められるべきは僕だ」

 マブスに苦しい状況ではあるが、ポストシーズン進出への道が完全に閉ざされたわけではない。なんとしても残りの3戦で全勝を果たし、プレーオフに望みをつなげたいところだ。

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