2023.04.04

レイカーズでベストゲームを見せた八村塁「ディフェンスの映像をたくさん見ています」

レイカーズへ加入後2カ月が経過した八村[写真]=Getty Images
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ロケッツ戦にベンチスタートで20得点12リバウンド3ブロックの大暴れ
レブロンは「ベンチから多くのミニッツを手にすることになると思う」

 4月3日(現地時間2日、日付は以下同)に行われたヒューストン・ロケッツ戦。ロサンゼルス・レイカーズはチーム全体でフィールドゴール成功率55.9パーセント(52/93)、今シーズン最多の36アシストをマークし、134-109で快勝した。

 アンソニー・デイビスがゲームハイの40得点に9リバウンド2ブロック、レブロン・ジェームズがトリプルダブル(18得点10リバウンド11アシスト)、オースティン・リーブスが18得点8アシスト、マリーク・ビーズリーが13得点をマーク。

 そして八村塁がダンクにジャンパー、フェイダウェイショットなどを決め切り、フィールドゴール成功率71.4パーセント(10/14)という高確率で20得点に12リバウンド3ブロックの大暴れを見せた。

 得点はレイカーズ加入後最多、リバウンドとブロックはいずれもキャリアハイに並ぶ本数を記録し、出場時間帯における得失点差ではレブロン(プラス23得点)に次ぐチーム2位のプラス22得点と躍動。

 通算107度目のトリプルダブルとなり、ジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか/現マブス指揮官)と並んでNBA歴代4位タイへ浮上したレブロンは、試合後に25歳の日本人フォワードをこのように称えていた。

「ゲームボールは間違いなく塁へ渡るべきだ。オフェンス面だけでなく、ディフェンス面でもフロアのいたるところにいたからだ。いくつか重要なブロックを決めていたし、リバウンドも奪っていた」

レイカーズでレブロン(右)とチームメートになった八村(左)[写真]=Getty Images

 八村がこの試合でプレーしたのは24分57秒。にもかかわらず、相手選手のダンクを鮮やかにブロックしたり、相手のセカンドチャンスを阻止する貴重なディフェンシブ・リバウンドをいくつももぎ取り、数字以上のインパクトを残したと言っていい。

「レイカーズへ来てから、コーチとディフェンスについて話し合っています。彼らは僕にディフェンスも望んでいました。ディフェンス面でもインパクトを与えてほしいと。そこで僕はコーチと一緒にディフェンスの映像をたくさん見ています。それが僕にとって大きいんだと思います」

 試合後のロッカールームインタビューでそう口にした八村は、1月下旬にワシントン・ウィザーズからトレードでレイカーズへ加入後に「たくさんのことを学んでいます。AD(デイビスの愛称)がどのタイミングでブロックショットをしているのかを見ています。それが僕にとって大きいです」と、ディフェンス面の向上の要因について話していた。

 レイカーズは4日を終えた時点でウェスタン・カンファレンス7位の40勝38敗。プレーイン・トーナメントを回避してプレーオフへ直接出場可能な6位にいるゴールデンステイト・ウォリアーズ(41勝38敗)まで0.5ゲーム差に詰め寄っている。

 ここ7戦で6勝1敗、現在は3連勝中と好調のレイカーズが狙うのは、もちろんウェスト6位以内に入ってレギュラーシーズンを終え、2シーズンぶりのプレーオフへ出場することにある。

 レブロンはロケッツ戦でダブルダブルの活躍を見せた八村について「彼はリズムプレーヤーで、ベンチから多くのミニッツを手にすることになると思う。俺たちにとって本当にいい選手になれると思う」とも語っていた。

 レイカーズにはキャリア20年目でゲームを知り尽くしたレブロン、ビッグマンとして攻防両面でリーグ最高級の実力を誇るデイビスというスーパースターがいる。

 八村にとって、まだまだ学ぶことは多いだろうが、それだけ選手として成長するチャンスがあるだけに、これから先も貪欲に学び続けてほしい限りだ。

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