2023.04.16

2年ぶりのPOへ臨むレイカーズ「今はどのチームも0勝0敗だ」「シード順は関係ない」

通算16度目のプレーオフとなったレブロン[写真]=Getty Images
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序盤の劣勢から挽回してプレーオフ出場を果たしたレイカーズ
デイビスは「僕らは自分たちのことをアンダードッグとは見ていない」

 4月16日(現地時間15日、日付は以下同)。「NBAプレーオフ2023」が幕を開け、ファーストラウンド全8カードのうち4カードがシリーズ初戦を終えた。

 そして翌17日には残りの4カードによるシリーズが始まる。今シーズン、開幕12試合で2勝10敗と出遅れながら、12日にミネソタ・ティンバーウルブズとのプレーイン・ゲームを制してウェスタン・カンファレンス第7シードの座を勝ち取ったロサンゼルス・レイカーズは、同2位のメンフィス・グリズリーズとのシリーズへ臨む。

 ホームコート・アドバンテージを手にし、シリーズ最初の2戦をホームで戦うグリズリーズは51勝31敗、レイカーズは43勝39敗と、レギュラーシーズンの戦績では8.0ゲーム差あるものの、直接対決ではレイカーズが2勝1敗と勝ち越していた。

プレーオフでグリズリーズと初対戦するレブロン(左)[写真]=Getty Images

 16日に敵地フェデックス・フォーラムで練習を終えたレイカーズのアンソニー・デイビスは「シード順位なんて関係ないと思っている。一度始まれば、すべては相手とのマッチアップ次第なんだ。それに僕らは自分たちのことをアンダードッグとは見ていない」と自信をのぞかせていた。

 グリズリーズはブランドン・クラークという機動力とオフェンシブ・リバウンドに定評のあるビッグマンが左足のアキレス腱断裂により全休、先発センターのスティーブン・アダムズもヒザのケガのためプレーオフの出場が危ぶまれている。

 だがこのチームにはオールスターガードのジャ・モラントを筆頭に、シュート力に定評のあるデズモンド・ベイン、ペリメーターディフェンダーのディロン・ブルックス、堅実なプレーメーカーのタイアス・ジョーンズといったバックコート陣がおり、平均3.0本で2シーズン連続のブロックショット王になったジャレン・ジャクソンJr.というリムプロテクターもおり、ホームではリーグベストの35勝6敗という圧倒的な強さを見せてきた。

 そうした状況のなか、2年ぶりにプレーオフという大舞台へ戻ってきたレブロン・ジェームズは「ポストシーズンは16チームなんだ。16チームすべてに機会がある」と語っていた。

「今はどのチームも0勝0敗だ。俺たちは非常に価値のある相手と対戦している。彼らのことはすごくリスペクトしている。だから俺たちはこのチャレンジに向けて準備しなきゃいけない」

 キャリア20年目のレブロンは、これまで優勝とファイナルMVPに4度輝いたほか、プレーオフでNBA歴代最多となる266試合もコートに立ち、7631得点というNBA史上最多記録も保持するスーパースター。

 レイカーズにはレブロン、デイビスという2020年の優勝メンバーがいるほか、ディアンジェロ・ラッセルジャレッド・バンダービルトオースティン・リーブスデニス・シュルーダーマリーク・ビーズリー八村塁といった選手たちがいる。

 大混戦となった今シーズンのウェストは、プレーオフの1回戦から白熱したシリーズが展開されそうな様相となっているだけに、グリズリーズとレイカーズのシリーズも必見だ。