2023.04.28

1回戦突破に王手をかけたウォリアーズ…カリーと指揮官はルーニーの献身的な働きを絶賛

ウォリアーズで貴重な働きを見せるルーニー(中央)[写真]=Getty Images
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勝利した第5戦でルーニーがシリーズ2度目の20リバウンド超え
カーHCは「彼はコーチ陣が好むことをなんでもこなしてくれる」

 4月27日(現地時間26日、日付は以下同)。サクラメント・キングスとゴールデンステイト・ウォリアーズによる「NBAプレーオフ2023」ファーストラウンドは、会場をキングスのホーム、ゴールデン1・センターへ移し、シリーズ第5戦が行われた。

 互いにホームで2勝して迎えたこの試合は、昨シーズンの覇者ウォリアーズが123-116で勝利。2連敗スタートから3連勝をマークし、シリーズ突破へ王手をかけた。

 この日はステフィン・カリーがゲームハイの31得点に8アシスト、クレイ・トンプソンが25得点、ベンチスタートのドレイモンド・グリーンが21得点7アシスト4スティールとビッグ3が躍動。

 ウォリアーズはこのビッグ3の活躍もあり、プレーオフで28シリーズ連続でアウェーゲーム勝利というNBA新記録を樹立。就任9シーズン目のスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこのように話していた。

「彼らはこの10年以上にわたってたくさんのビッグゲームを経験してきた。それが間違いなく(この記録の)助けになっている。今夜も彼らは最高の仕事をしてくれたよ。サクラメントが攻め立てた時でも勝負どころで落ち着いていたし、ラスト5分間でもいくつかビッグプレーを決めてくれた」

 もちろん、この3選手だけでウォリアーズが昨年までの8年間で4度も優勝できたわけではない。第5戦ではアンドリュー・ウィギンズが20得点2スティール2ブロック、ジョーダン・プールが10得点6アシスト2スティール。

 そしてここ2シーズン連続でフル出場を続けるケボン・ルーニーが7本のオフェンシブ・リバウンドを含むゲームハイの22リバウンドに7アシスト1ブロック1ターンオーバー。プレーオフキャリアハイに並ぶリバウンドを奪った206センチ100キロのビッグマンは、このシリーズで2度目の20リバウンド超えとなった。

キングスとのシリーズでリバウンドを量産するルーニー[写真]=Getty Images

 ウォリアーズの選手のうち、プレーオフの1シリーズで20リバウンド以上を複数回奪ったのはフランチャイズ史上3人目。ルーニーはウィルト・チェンバレン、ネイト・サーモンドという、バスケットボール殿堂入りしたビッグマンたちと肩を並べた。

 これにはカリーも「特別なことさ。あの2人は(永久欠番として)掲げられている。彼はその2人しか達成していないリストに名を連ねたんだ。彼がどれほど特別な選手なのかを物語っているよ」と称賛。

 カーHCも「彼はコーチ陣が好むことをなんでもこなしてくれる。スクリーンをセットし、リバウンドを奪う。彼はリバウンドを獲得し、オープンになっている3ポイントシューターたちへコンスタントにボールを渡してくれる。それにターンオーバーすることもない」と、ルーニーの働きを絶賛していた。

 このシリーズで、ルーニーは平均30.5分6.0得点14.4リバウンドにグリーンの7.5本に次ぐチーム2位の5.0アシスト。ターンオーバーも平均1.2本と少なく、素晴らしい働きを見せている。

 29日にチェイス・センターで開催されるシリーズ第6戦で、ウォリアーズは勝利してカンファレンス・セミファイナルへ駒を進めることができるか注目だ。